当該対策は業務用厨房施設における一酸化炭素中毒の労働災害防止の指導に当たって有効であると考えられることから、基安化発1204第1号により、各種機会を通じた管内の関係団体等に対する要請等を行う際に、別添の対策を周知する等活用されたい。

○業務用厨房におけるガス機器による事故防止対策の周知について(協力依頼)

平成22年2月12日

(厚生労働省労働基準局安全衛生部化学物質対策課長あて経済産業省原子力安全・保安院ガス安全課長・経済産業省原子力安全・保安院液化石油ガス保安課長通知)

近年、業務用厨房において、不完全燃焼によるCO(一酸化炭素)中毒やガス機器の異常着火による火災などのガス事故が数多く発生しており、特にCO中毒では、重大事故に至る事故も発生しております。CO中毒事故は、主に換気不足、機器の手入れ不足、取扱いミスなどが原因で発生しており、ガス機器の使用に際しての注意が不十分であったことに起因しております。当省としては、従来から業務用厨房におけるガス事故防止のため、ガス事業者やガスの使用者に対し保安啓発や注意喚起を行ってきたところですが、このほど、更なる事故防止対策として、当省、ガス関係団体及びガス使用者のユーザー団体が共同して、業務用厨房の関係者(店長、オーナー、管理責任者及び店舗・厨房の従業員)向けにガス機器使用時の注意事項をまとめたマニュアルを作成しましたので、お知らせします。

なお、当マニュアルは、ガス事業者が業務の機会で需要家に配布する他、業務用厨房に関係するユーザー団体などからも周知・配布する予定です。

つきましては、貴省におかれましても、業務用厨房施設に関係する所管事業者団体及びその団体に所属する業務用厨房施設の従業員・管理者の注意喚起のため、周知のご協力をお願い申し上げます。

当マニュアルは当省ホームページの下記URLよりダウンロードすることができます。

http://www.nisa.meti.go.jp/10_lpgas/lpghoansyuuchi.htm

厨房内のガス機器による一酸化炭素中毒等の事故を防ぐため、ガス機器の正しい使い方を心がけ、以下に注意すること。

(1)　取扱説明書をよく読んで正しい使用方法を確認すること。

(2)　必ず換気を行うこと。

(3)　使用中は火から離れないこと。

(4)　火を消したらガス栓も確実に閉めること。

(5)　ガス機器、換気設備は、日頃から手入れをすること。

(6)　万一のガス漏れや不完全燃焼に備えてガス警報器の設置をお勧めします。