◆全国・水シンポジウムが愛知で開催されます
日時…2007年8月9日(木)終日 参加費無料 会場…名古屋国際会議場
テーマ…第4分科会 水でつながる山・里・川・海 …水循環再生への取り組み…
企画…県内市民団体による実行委員会、内容…詳細はhttp://www.pref.aichi.jp.kasen/ *このシンポジウムは、毎年各県持ち回りで昨年は宮城県で開催し、市民・国や県市行政・土木学会などが事業企画を討議しつつ決めていきます。4分科会の構成で、1.は土木学会担当で都市浸水シミュレーション・減災、2.は中部地方整備局担当で大規模・広域災害への備え、3.は名古屋市担当で堀川とまちづくり、4.が市民団体担当で『水でつながる山・里・川・海、水循環再生への取り組み』をテーマとして、午前中は各々2時間のパネルディスカッションを行い、午後の全体会で各分科会の内容を紹介しながら、意見交換します。また、午後は愛知県を主に、三重、岐阜、静岡、長野の川で活動する市民団体が、活動発表を行います。川や水に関係する団体のパネル展示(本分科会のテーマに沿った)も行います。当会は、活動発表とパネル展示を予定しています。愛知県の一級水系である庄内川、矢作川、豊川や、名古屋市内を流れる堀川、山崎川、天白川、香流川などの身近な川、県内に水源のある音羽川、境川、日光川、新川などを、テーマである水でつながる山・里・川・海でとらえた時、その水循環や水環境や生物多様性は健全といえるのか?ダム問題(徳山・設楽・矢作・天竜等)、農業や産業の利水と排水、森林荒廃と農地減少、経済活動の活発化と開発抑制、東海豪雨の経験と異常気象による局地的豪雨傾向、大規模公共事業である木曾導水事業と河川生態系攪乱の危惧、伊勢湾・三河湾等閉鎖性水域の水質と海洋汚染の深刻さ、生物多様性の崩壊や外来種対策、多自然川づくりの猛省と治水対策、地域の子らを育む川遊び環境学習の課題など、河川・水辺の水循環を考えれば、さまざまな問題が山積しています。今回は、流域や流域圏の視点から、皆さんともご一緒に知恵を出し合い、愛知の水循環の昨日・今日・明日を語り、解決への道を探ってみましょう。
■本発行・配布のお知らせ
◆『水辺から学ぼう・市民団体活動事例集』が2007年3月に発刊されました。編集発行=河川環境管理財団。発行部数16万部。全国11団体の活動事例紹介で編集され、学校教育現場や河川関係地域活動での活用を目的としています。当会はその1団体として小学校総合的学習での指導援助事業をはじめ、当会の主な活動がわかりやすくまとめられています。◆『あいち環境学習ハンドブックⅡ』が2007年3月に愛知県環境部から発刊されました。発行部数3000部。水辺・里山・エネルギー等8つの各論から構成され、水辺を題材にした環境学習プログラムの作り方と実践方法について当会代表が執筆しています。
◆矢作川・乙川・男川の流域調査実施
本年は5回にわたり、矢作川流域をダム、利水施設、遊水地、多自然川づくり、生物、水環境などの視点から、視察、リバースクール、生物調査などの事業として行いました。
◆小幡緑地自然観察会3月24日の内容
『竜泉寺の森と庄内川の河岸段丘』をテーマに、約20人で散策した。ツブラジイの巨木に圧倒され、防空壕の跡や多々羅ケ池の痕跡を見て、八十八ケ所の一部を歩き、市内最大木のツブラジイに登った子は拍手喝采で笑顔。
◆マメナシ…昨年は三重県内の生育地調査を四日市市多度町などで行いました。
◆ハナノキ…昨年までに岐阜県、長野県などの調査を実施しました。
■当会発刊物のお知らせ
◆『水辺2006』を発刊しました。ご希望の方は学習会観察会などでお求め下さい。昨年、当会が全国各地で実施した河川調査の結果を掲載。最上川、天竜川、庄内川など。定価1,500 円、概要版1,100 円。会友の方はぜひご購読下さい。池竹克年、増田達彦、鉄崎幹人、岡本美喜、加藤守幸、浅井達夫、大薮まさ子、石田晴子、村松憲吉、國村恵子各氏の活動報告と植物や魚のカラー写真収録。
◇『川に学ぶ…2006年度リバースクール活動記録』
2006年度1月~6月に開催したリバースクールの記録を収録しています。春日井市うぐい川、守山区白沢川、守山区到来川、瀬戸市馬ケ城ダム、三重県揖斐川水系津屋川、全国一斉水質調査で担当した庄内川・大山川・合瀬川などの動植物のカラー写真を収録。定価全頁カラー版 2,000円 白黒版 1,000円
◇『新緑のブナの森…面の木峠の自然観察記録』
2006年5月の面の木峠のブナ林、愛知県の天然記念物である川宇連のハナノキ、アマゴのいる清流大入川水系の動植物のカラー写真記録と設楽ダム建設予定地を走っていた旧田口鉄道の記録などを収録。完売
◇『香流川』
2006年7月発刊。国際博覧会会場周辺水辺環境調査事業報告書の一部、香流川水系を収録。香流川についての詳細な記述と、長久手町に残された里山地域の自然環境保全を目的とした動植物調査記録、2006年5月14日開催の水辺教室、2000年から2005年までの香流川流域の写真記録。東海豪雨前と後とを定点撮影した記録やスジシマドジョウの生態などを詳述。定価全頁カラー版 3,000円 白黒版 1,200円 P110
◆『川に遊び、川に学ぶ』
2002年8月発刊。庄内川流域に生育する絶滅危惧種の樹木であるハナノキやヒトツバタゴ、動植物、各支流の個性、学校・地域・行政における川学習の記録、名古屋市の都市河川である堀川の自然史、守山区の湧水に生息するスナヤツメやカワモズクなどを収録。著者の川への思いを綴るエッセイには味わいがある。
定価 3,000円を 1,000円で取扱中。P315-P60カラー。
◆『里山に生きる』
2003年7月発刊。瀬戸の自然と大山椒魚物語のサブタイトルでオオサンショウウオの生態と河川改修工事の経過を詳述。東海地方の里山の自然四季を様々な動植物のカラー写真で構成した 104ページは見応えがある。自然観察リーダー必見の手引書でもある。ゲンジボタルの生態や瀬戸市の河川についても詳述している。定価 3,500円。P216-p104 カラー。
◇図書のご希望は、事務局までご連絡ください。
住所 名古屋市守山区竜泉寺1-101 〒463-0801
℡・〓052-795-8932
ホームページ http://www15.ocn.ne.jp/~ mizube
水辺の学習会へのお誘い 第17回水辺セミナー・テーマ
生物多様性・COP10名古屋開催について
名古屋市環境都市推進室
講師 生物多様性締約国会議の誘致担当主幹 河田 誠一 氏
日時…4月21日(土)午後6時~9時 COP10 は約 200カ国が地球上の多様な生物
会場…あいちNPO交流プラザC会議室 の保全を図る事を目的として2年に1回開
(中区三の丸2-1 愛知県東大手庁舎1階、℡961-8100, く世界トップクラスの環境会議です。名古
市役所2番出口東へ徒歩3分,瀬戸線東大手から南へ徒歩3分) 屋市は藤前干潟保全と万博の経験から名乗
りをあげました。多様な生物が生息できる
費用…参加費 300円(資料・お茶代) 環境=森・里・川・海が健全であれば、哺
乳類・両生類・魚類・植生等も豊かです。
どなたでもお気軽にご参加いただけま COP10 の意義は緑地や水辺の保全政策、開
す。申し込み不要。直接会場へ。 発抑制と代償措置等を実践し検証する事に
あります。皆で知恵を出し合いましょう!
コラム① 次回のご案内
生物多様性条約は環境条約の憲法と 日時…5月16日(水)午後6時半~9時
呼ばれていて、温暖化防止条約と並ん 会場…あいちNPO交流プラザC会議室
で1992年地球サミットで作られた国際 演題…野鳥から見た水辺環境
条約のこと。自然資源や生物多様性の 講師…名古屋市水辺研究会正会員
保全、保全と持続可能性の確保、遺伝 日本野鳥の会会員 池竹克年
資源利用の公正分配等を目的とする。 野鳥観察会を5月19日小幡緑地で開催予定
*小幡緑地マメナシ観察会 参加費…無料 当会共催事業
日時集合 4月15日(日)午前9時半~12時半 守山区ガイドウェイバス小幡緑地駅集合事業内容 全国でもこの地方にしか生育していない絶滅危惧種のマメナシの花やスミレ、 ツツジの花とさえずる野鳥など、春の自然を満喫しながら歩きます。
申込方法 4月10日までに葉書か〓で主催の名古屋ガイドウェイバス総務課まで申込みを ℡758-5620 〓758-5621 当日は 9時15分から小幡緑地駅下広場で受付
講 師 名古屋市水辺研究会 國村恵子・村松憲吉・池竹克年・勝尾 晶
学習会等の問合先…名古屋市水辺研究会事務局 電話…052-795-8932
学習会・講演会のご案内
水辺の学習会
日 時 平成19年(2007年)2月17日(土)午後6時~9時
会 場 あいちNPO交流プラザ C会議室
テーマ 『漁協革命、アユと生きる…とりもどせ生きている川を』
講 師 矢作川漁協組合長・矢作新報社代表取締役社長 新見幾男 氏
内 容 戦後、矢作川流域は、治水のための河川改修や経済活動等に多用する発電等のダム建設、農業用水としての利水など、地域社会変貌の中で、治水・利水・環境ともに大きく変わってきました。矢作川は水質改善や流量不足などの地域課題解決に向け流域市民が先進的な取り組みを行い、水制工で知られる多自然型河川工法でも全国に名を馳せた流域です。いま、この川で天然アユを増やすと決め、河川環境を改善しようという新たな取り組みが始まっています。そのためには、行政、土地改良区、電力会社などと粘り強く話し合う忍耐力も必要でした。いま、わが国の河川がどうなっているのかを、年魚で川と海とを行き来する魚であるアユの生態から、また、天然アユが増える川の水質・流量・川の形とは何かを語っていただき、参加者の皆さんとともに学ぶ機会とします。
名古屋市水辺研究会では、毎月、水辺にかかわる様々な課題をテーマに学習しています。流域全体を視野に庄内川・矢作川・豊川・天竜川・木曾川などの国直轄河川から、愛知県内の中小河川である乙川・男川・音羽川・新川・境川・梅田川まで、大小の川と、その流域が持つ環境・利水・治水の問題点、希少生物保全策・環境学習手法・多自然川づくりの提言や施工後のモニタリングと評価方法、歴史、地質、風土、自然などを切り口に、多彩に複眼思考で学ぶ会として開催しています。時には、森林域・ブナ林の現状、里山保全や農業政策、土地区画整理事業の問題点、野鳥観察やオオサンショウウオの生態などにもテーマが及びます。参加者は正会員、会友、行政職員、一般県民、コンサル技術者、などです。毎回、次回のご案内をしますので興味のある方はどうぞお気軽にご参加下さい。
愛知・川の会活動発表交流会
日 時 平成19年3月3日(土)午後1時~6時 会 場 あいちNPO交流プラザ
テーマ 『仮題 雑魚の目で見た川の環境と河川改修?』
講 師 水際作家・『泣けない魚たち』で坪田譲治賞・椋鳩十児童文学賞受賞 阿部夏丸 日程 川の会事務局連絡先
1:00-1:10 愛知川の会会長挨拶 日程説明 本守眞人 愛知県建設部河川課内
1:10-2:40 基調講演 阿部夏丸氏 電話 052-964-6556安井雅彦 事例発表(発表者は予定ですので変更があるかもしれません)
2:50-3:20 豊橋表浜海岸の浸食対策とウミガメ保護 表浜ネットワーク 田中雄二氏
3:20-3:50 新川・庄内川改修と藤前干潟の保全 県河川事務所/藤前干潟 辻氏
3:50-4:20 横断構造物がアユに及ぼす影響について 矢作川研究所 山本研究員
4:20-4:50 設楽ダム計画と豊川水系の水循環 豊川を守る住民連絡会議市野氏
5:00-5:50 意見交換 ファシリテーター東京大学 清野聡子
5:50-6:00 お礼の言葉 総括挨拶 副会長 國村恵子
2006年度活動発表交流会環境問題を語る
水辺と森と環境学習とマスコミ
日時 1月20日(土) 参加費 300円
午後5時半~8時半 午後5時会場 会友・一般の方の参加歓迎!
問合せ先 ℡052-795-8932
会場 愛知県NPO交流プラザ C会議室 名古屋市水辺研究会事務局
主催 名古屋市水辺研究会 同日『水辺』発刊!
プログラム…会員からのメッセージ… コーディネーター…國村恵子
長久手町の湧水と香流川、自然保護と街づくり………………………浅井達夫
開発と遊水機能・庄内川流域の土地区画整理事業の事例から
春日井市熊野桜佐・瀬戸市紺屋田湿地……………岡本美喜
新春放談・日本の川でなぜ外来魚が幅を利かせているのか…………村松憲〓
貴重な動植物の保護・保全策
オオサンショウウオ保護、善太川・安威川、環境教育………加藤守幸
愛知県環境調査センターが環境学習の拠点としてオープンします…石田晴子
南の森、北の森、まんなかの森
岩手県安比のブナ林と宮崎県綾の照葉樹林……………………鉄崎幹人
環境学習で何を伝えるのか?万博継承事業、海・街・川・森
環境エクスカーション・海~庄内川・森~吉田川………池竹克年
環境問題とマスコミ
マスコミにおける水辺環境の情緒的表現………………増田達彦