新型コロナ感染症拡大の波が1月から2月にかけてピークになるのではと言われています。全国一般の仲間であるワットラインサービス争議の書記長だった方がコロナに感染し3日目に自宅で亡くなるということが起きています。全国では十分な医療が受けられない状態であり医療崩壊に近い状況が生まれています。また世界ではロシアがウクライナに侵攻し核の威嚇を繰り返し、国内ではウクライナ侵攻に便乗し国を守るためと称して軍事費増強をはかり戦争ができる国へと大転換する安保3文書「国家安全保障戦略」「国家防衛戦略」「防衛力整備計画」の閣議決定を岸田首相はおこないました。選挙で信を問うことも、国会での審議もなしに強行するのは民主主義を根幹から破壊する暴挙といえます。この道は庶民増税や暮らしに直結する予算の大幅削減へと突き進んでいきます。「軍栄えて民滅ぶ、こんな日本にしてはならない」きりのない軍拡競争には歯止めがききません。
このような状況の下で私たちの暮らしは、実質賃金の低下に歯止めがかからないもとで、長引くコロナ禍と歴史的な物価高騰が労働者・国民の生活を襲っています。
消費者物価指数は前年比3・6%上昇、円安や燃料高騰で物価だけが上がり賃金は上がらない。家計の負担は1世帯当たり年10万円超との試算もあります。一方では大企業は2021年度の企業申告所得は79・5兆円と過去最高であり、内部留保は484・3兆円となり、前年末比べで17・5兆円も増加しています。 政府も財界もマスコミも「賃上げは必要」と認めていますが、私たち労働組合の真価が問われてくる春闘になります。ストライキを構えて闘わなければ要求は前進しません。
労働者・労働組合のたたかいは、賃金の引き上げや労働時間短縮など、経済的要求の実現のみならず、人間らしく生き働くために働くルールの確立や最低賃金など最低基準の法制化、社会保障の拡充が必要であり軍拡競争に突き進む政治の変革は必要不可欠の課題です。
愛知県知事選挙は2月5日投票日です。私たちの思いが届く県政へ転換すべく「尾形けいこ」さんの当選に向けて大いに奮闘しましょう。
(執行委員長 煤本國治)