6月20日にアクリル争議の名古屋地裁での口頭弁論がありましたので報告します。
アクリル争議での裁判傍聴や宣伝行動、各種署名へのご協力ありがとうございます。
アクリル争議は、多国籍企業のダウ・ケミカルが主導して行った「工場閉鎖」とそれに伴う10名の全国一般の組合員を解雇した事件です。争議は、本社が東京にあるため、東京都労働委員会に不当労働行為、差別的取扱いによる解雇無効、事前協議決定約款違反の解雇は無効として訴えました。
また、名古屋地裁においては、地位保全及び賃金仮払仮処分と地位確認及び賃金支払い並びに損害賠償請求裁判を起こしています。
会社からは組合事務所明渡と損害賠償の訴訟が起こされ並行して審理が進められています。特に、仮処分申立は6月7日に終結し、7月中旬には決定が下りる状況であります。この決定が労働者側の勝利決定が出るものと確信しています。
本裁判の方は、11月7日に証人尋問の日取りが決まりました。私たちの闘いはこれからが本番を迎えることになります。
多国籍企業の余りにも身勝手な利益優先と計画的な工場閉鎖、それに伴う説明責任を果たさないダウの姿勢、事前協議約款と事前協議決定約款を無視した10名の解雇を絶対に許すわけにはいきません。
争議団の闘いは大詰めを迎えています。今後とも更なる御支援と御協力をお願い致します。
(アクリル争議団 記H)