厚生労働省の昨年の毎月勤労統計によると名目賃金にあたる労働者一人あたりの平均現金給与総額が31万9461円でした。3年ぶりに前年を上回ったものの、上昇率は0.3%にとどまっていました。1992年に2%上がった後、約30年にわたって伸び悩んでいるのです。そうした中で、今春闘が取り組まれました。
四半世紀に及ぶ日本の低賃金状態、長びくコロナ感染拡大、更にはロシアによるウクライナ侵略戦争とも相俟って1981年の第二次オイルショック以来、40年ぶりの燃料高騰など物価の急速な上昇という状況下で、生活防衛の春闘と位置づけられたたたかいになりました。国民春闘第4次報告(4月7日)が発表されましたので掲載します。
(愛知地本執行委員長 煤本國治)