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二次健康診断等給付システムに関する機械処理事務の一部変更について
平成20年4月1日基発第0401047号
(都道府県労働局長あて厚生労働省労働基準局長通知)
二次健康診断等給付に関する機械処理事務については、平成15年3月27日付け基発第0327008号「労災保険業務機械処理事務手引(二次健康診断等給付システム)の改正について」により取り扱ってきたところであるが、平成20年4月1日付け基発第0401042号「労働者災害補償保険法施行規則の一部を改正する省令の施行について」において、二次健康診断等給付に係る検査項目の改正等について指示したところである。
これに伴い、同手引の一部を別紙のとおり改めるので、機械処理事務に遺漏なきを期されたい。
1 二次健康診断等給付システムの概要
(1) システムの目的
二次健康診断等給付システムは、脳血管疾患及び心臓疾患等の発症の予防の観点から、労働者の健康確保を支援する二次健診給付の請求の受付から支払までの一連の事務処理をシステム化することにより、職員が行う点検・審査業務の一層の効率化を図ること、健診給付病院等に対し、迅速・適正な支払、行政サービスの向上を図ること及び担当職員の業務負担の軽減を図ることを目的とする。
(2) システムの特徴
イ 給付対象者
二次健診給付の給付対象者は、一次健診において、血圧、血中脂質、血糖及び肥満度(腹囲又はBMI)のすべての検査項目に異常所見が認められた労働者であることから、他の労災保険給付における給付対象者である「被災労働者」とは異なるため、本システムではそれらの給付対象者データとの突合は行わないこととした。
ロ 受給資格者チェック
二次健康診断等給付請求書〔帳票種別 38500〕(以下「給付請求書」という。)については、システムに入力した際に、二次健診給付の受給資格のうち、同一年度内に1回の支給及び一次健診を受診した日から二次健診の請求年月日までが3か月以内であるかのチェックを行うこととしている。しかしながら、同一年度内に1回の支給(当該年度内に二次健診給付の受給の有無)のチェックについては、システムにおいて、給付対象者の特定を完全に行うことは不可能であることから、2回目の支給との疑義が生じた場合には、「疑義が生じている候補者」をリストにして出力することとした。
また、二次健康診断等費用請求書〔帳票種別 38700〕(以下「費用請求書」という。)及び二次健康診断等費用請求内訳書〔帳票種別 38701〕(以下「レセプト」という。)については、費用請求書の「請求金額」とレセプトの「請求額」の合計のチェック、費用請求書の「内訳書添付枚数」と実際に入力されたレセプトの枚数とのチェック及びレセプトにおける検査項目との組み合わせと二次健診費の額のチェックを行うこととした。
ハ 二次健康診断等給付基本・請求情報修正帳票
本システムで使用する二次健康診断等給付基本・請求情報修正帳票〔帳票種別 38501〕(以下「修正帳票」という。)は、1つの様式としている。給付請求書に係る基本情報の修正、費用請求書及びレセプトに係る請求情報の修正については、同時に行うことができないことから、各々、修正帳票に記入することとした。
ニ 医療機関に係る情報の統一管理
短期給付一元管理システムの労災指定病院等台帳に健診給付病院等の情報を追加することにより、医療機関の情報を統一して一元管理することとした。
ホ エンドカード
本システムでは、短期給付一元管理システムで使用する診療費・薬剤費・二次健診費エンドカード〔帳票種別 34713〕(以下「エンドカード」という。)を使用することとした。
(4) 様式
(5) 入力項目
項目番号 |
入力項目名 |
事前入力 |
決議後入力 |
1 |
管轄局 |
|
|
2 |
帳票区分 |
× |
× |
3 |
保留 |
(※1) |
(※1) |
4 |
受付年月日 |
○ |
(※2) |
5 |
労働保険番号 |
○ |
(※2) |
6 |
処理区分 |
× |
○ |
7 |
支給・不支給決定年月日 |
× |
○ |
8 |
特例コード |
|
|
9 |
性別 |
○ |
(※2) |
10 |
労働者の生年月日 |
○ |
(※2) |
11 |
一次健康診断受診年月日 |
○ |
(※2) |
12 |
二次健康診断受診年月日 |
○ |
(※2) |
13 |
労働者のシメイ(カタカナ) |
○ |
(※2) |
14 |
血圧の測定における異常所見 |
○ |
(※2) |
15 |
血中脂質検査における異常所見 |
○ |
(※2) |
16 |
血糖検査における検査方法 |
○ |
(※2) |
17 |
血糖検査における異常所見 |
○ |
(※2) |
18 |
腹囲の検査又はBMI(肥満度)の測定における異常所見 |
○ |
(※2) |
19 |
尿蛋白検査についての所見 |
○ |
(※2) |
20 |
脳又は心臓疾患について療養を行っているなど、当該疾患の症状の有無 |
○ |
(※2) |
21 |
請求年月日 |
○ |
(※2) |
(注) ○…必ず記入する。 ×…記入しない。 空欄…必要に応じて記入する。
(※1) あらかじめ、コード「1」を印刷しているため記入しない。
(※2) 事前入力時において既に記入されているため決議後入力時には記入しない。
項目番号 |
入力項目名 |
記入要領 |
16 |
血糖検査における検査方法 |
一次健診で実施された血糖検査の方法を以下のコードで記入する。 血糖値検査………1 ヘモグロビンA1c検査………3 |
17 |
血糖検査における異常所見 |
異常所見の有無を以下のコードで記入する。 有………1 無………3 |
18 |
腹囲の検査又はBMI(肥満度)の測定における異常所見 |
異常所見の有無を以下のコードで記入する。 有………1 無………3 |
19 |
尿蛋白検査についての所見 |
一次健診で実施された尿蛋白検査の所見を以下のコードで記入する。 -………1 ±………3 +………5 ++………7 +++………9 |
20 |
脳又は心臓疾患について療養を行っているなど、当該疾患の症状の有無 |
当該疾患の有無を以下のコードで記入する。 有………1 無………3 |
21 |
請求年月日 |
二次健診給付を健診給付病院等に請求した年月日を記入する。 |
(注) 「項目番号」欄に「※」が付されている項目は、職員が記入する欄である。
(7) 給付請求書の入力に係る留意事項
イ 事前入力はRIC、決議後入力は労働局で行うこと。
ロ 給付請求書は必ず事前入力を行った上で、決議後入力を行うこと。
ハ 事前入力時に重複事案又は成消給付事案となった場合は、決議後入力時に処理区分欄「01」(支給)とすることで当該事案は解消される。ただし、決議後入力後に給付キーを変更した結果、重複事案となった場合及び決議後入力時に成消給付事案により不支給としたものを支給に変更した場合は、修正帳票により当該事案を解消させること。
(3) 様式
項目番号 |
入力項目名 |
記入要領 |
|
|
|
|
|
|
18 |
血圧測定における異常所見 |
血圧の測定における異常所見を修正する場合は、以下のコードを記入する。 有………1 無………3 |
|
19 |
血中脂質検査における異常所見 |
血中脂質検査における異常所見を修正する場合は、以下のコードを記入する。 有………1 無………3 |
|
20 |
血糖検査方法 |
血糖検査方法を修正する場合は、以下のコードを記入する。 血糖値検査………1 ヘモグロビンA1c検査………3 |
|
21 |
血糖検査における異常所見 |
血糖検査における異常所見を修正する場合は、以下のコードを記入する。 有………1 無………3 |
|
22 |
腹囲の検査又はBMI(肥満度)の測定における異常所見 |
腹囲の検査又はBMI(肥満度)の測定における異常所見を修正する場合は、以下のコードを記入する。 有………1 無………3 |
|
23 |
尿・蛋白検査における異常所見 |
尿蛋白検査についての所見を修正する場合は、以下のコードを記入する。 -………1 ±………3 +………5 ++………7 +++………9 |
|
24 |
脳又は心臓疾患の症状の有無 |
脳又は心臓疾患の症状の有無を修正する場合は、以下のコードを記入する。 有………1 無………3 |
請求情報修正欄(費用請求書関係・レセプト関係) |
|||
|
|
||
|
25 |
データ受付番号 |
修正・取消を行う費用請求書又はレセプトのデータ受付番号を記入する。 |
|
26 |
費用請求書又はレセプト取消コード |
費用請求書又はレセプトを取り消す場合は、コード「9」を記入する。 |
|
27 |
受付年月日 |
受付年月日を修正する場合に記入する。 |
|
28 |
請求金額 |
請求金額を修正する場合に記入する。 |
|
29 |
内訳書添付枚数 |
レセプトの添付枚数を修正する場合に記入する。 |
|
30 |
請求年 |
請求年を修正する場合に記入する。 |
出力項目名 |
出力内容 |
請求書入力状況 |
事前入力、決議後保留、労働保険番号なし、雇用保険のみ成立、重複事案又は成消給付事案に該当する場合、それぞれの項目に「*」を出力する。 |
一次健康診断結果 |
一次健診における血圧、血中脂質、血糖、腹囲の検査又はBMI(肥満度)の測定における異常所見の有無、血糖検査方法、尿蛋白検査所見、脳又は心臓疾患症状の有無について出力する。 |
ニ 入力項目及び入力要領
検索したい検索の種類(「1:請求労働者レセプト情報検索」又は「2:基本情報修正履歴検索」)を選択し入力する。
(4) 基本情報修正履歴検索出力画面
イ 画面
<1画面目>
キャンセル番号 |
キャンセルの内容 |
C2228 |
「血糖検査方法」に入力がある場合、「記入要領」で同時に入力不可としている項目に入力されているもの。 |
C2229 |
「血糖検査異常所見」に入力がある場合、「記入要領」で入力不可としている項目に入力されているもの。 |
C2230 |
「腹囲の検査又はBMI(肥満度)の測定における異常所見」に入力がある場合、「記入要領」で入力不可としている項目に入力がされているもの。 |
C2231 |
「尿蛋白検査についての所見」に入力がある場合、「記入要領」で入力不可としている項目に入力されているもの。 |
C2232 |
「脳又は心臓疾患の症状の有無」に入力がある場合、「記入要領」で入力不可としている項目に入力されているもの。 |
C2233 |
「給付キー修正欄」に入力がある場合、「記入要領」で入力不可としている項目に入力されているもの。 |
C2234 |
「給付キー修正欄」に入力がある場合、修正前の「給付キー」と修正後の「給付キー」が同一内容のもの。 |
C2235 |
「給付キー修正欄」に「労働者の生年月日」、「二次健康診断受診年月日」が入力されている場合、「労働者の生年月日」が「二次健康診断受診年月日」より後の日付のもの。 |
C2236 |
「給付キー修正欄」に「労働者の生年月日」が入力されている場合、「給付キー欄」の「二次健康診断受診年月日」より後の日付のもの。 |
C2237 |
「給付キー修正欄」に「二次健康診断受診年月日」が入力されている場合、「給付キー欄」の「労働者の生年月日」より前の日付のもの。 |
C2238 |
指定した「給付キー」が台帳上に存在しないもの。 |
C2239 |
給付請求書を入力した管轄局と修正帳票を入力した管轄局が異なるもの。 |
C2240 |
「給付請求書取消コード」を入力したデータが「保留データ」ではないため、取消しできないもの。 |
C2241 |
既に「保留」中のデータであるため、「保留」の設定ができないもの。 |
C2242 |
「保留」を設定したデータが、決議後入力されていないため台帳に存在せず、「保留」の設定ができないもの。 |
C2243 |
「保留」を設定したデータに対応するレセプトは支払済のため、「保留」の設定ができないもの。 |
C2244 |
「保留取消」を設定したデータは、「保留」の入力が行われていないもの。 |
C2245 |
給付請求書で「保留」を設定したデータのため、修正帳票では解除できないもの。 |
C2246 |
修正前の「受付年月日」と修正後の「受付年月日」が同一内容のもの。 |
C2247 |
「受付年月日」が「支給・不支給決定年月日」より後の日付のもの。 |
C2248 |
「受付年月日」が「一次健診受診年月日」より前の日付のもの。 |
キャンセル番号 |
キャンセルの内容 |
C2287 |
「血糖検査における異常所見」が「無」の場合、処理区分が「不支給」又は「支給」で「特例コード=3(産業医等)又は5(3か月超及び産業医等)」以外が入力されているもの。 |
C2288 |
修正前の「腹囲の検査又はBMI(肥満度)の測定における異常所見」が修正後の「腹囲の検査又はBMI(肥満度)の測定における異常所見」と同一内容のもの。 |
C2289 |
「肥満度の測定異常所見」が「無」の場合、処理区分が「不支給」又は「支給」で「特例コード=3(産業医等)又は5(3か月超及び産業医等)」以外が入力されているもの。 |
C2290 |
修正前の「尿蛋白検査についての異常所見」が修正後の「尿蛋白検査についての異常所見」と同一内容のもの。 |
C2291 |
修正前の「脳又は心臓疾患の症状の有無」が修正後の「脳又は心臓疾患の症状の有無」と同一内容のもの。 |
C2292 |
「脳又は心臓疾患の症状の有無」が「有」の場合、処理区分が「支給」であるもの。 |
C2293 |
「処理区分」が「支給」の場合、修正後の「労働保険番号」が労働保険番号台帳に存在しないもの。 |
C2294 |
「処理区分」が「支給」の場合、修正後の「労働保険番号」は労働保険関係が雇用保険のみ成立している事業場のものであるもの。 |
C2295 |
「処理区分」が「支給」の場合、修正後の「労働保険番号」の労働保険関係が成消給付事案であるもの。 |
C2296 |
修正後の「二次健康診断受診年月日」が「一次健康診断受診年月日」より前の日付のもの。 |
C2297 |
修正後の「二次健康診断受診年月日」が二次健診給付「請求年月日」より前の日付のもの。 |
C2298 |
修正後の「二次健診受診年月日」が「受付年月日」より後の日付のもの。 |
C2299 |
修正後の「給付キー」と同じ給付キーのデータが台帳に存在するもの。 |
C2300 |
対応するレセプトが支払処理済の場合、新たに重複事案となる給付キー修正ができないもの。 |
C2301 |
決議後保留のデータで、新たに重複事案になるキー修正ができないもの。 |
C2302 |
修正後の一次健診結果と二次健診結果が不整合であるもの。 |
C2303 |
一次健診結果と二次健診結果が不整合の場合、一次健診結果を修正したがいまだ不整合であるもの。 |
C2304 |
入力された給付キーに該当するデータが台帳上に存在しないもの。 |