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橋梁建設工事における橋桁の落下防止等に関する安全総点検結果について
平成28年6月20日基安安発0620第1号
(都道府県労働局労働基準部長あて厚生労働省労働基準局安全衛生部安全課長通知)
去る4月22日、兵庫県神戸市の橋梁建設工事において架設桁が落下し、10名の労働者が被災し、うち2名が死亡するという誠に遺憾に堪えない重大災害が発生した。本省においては、同月25日付け基安発0425第1号により関係業界団体に対し、安全総点検の実施を要請したところであるが、その結果について別紙のとおりとりまとめたので、今後の業務の参考にされたい。
(別紙)
1 総点検の対象
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一般社団法人日本橋梁建設協会 |
一般社団法人プレストレスト・コンクリート建設業協会 |
計 |
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総点検対象工事数 |
214箇所 |
138箇所 |
352箇所 |
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うち新設工事 |
175箇所 |
― |
― |
うち保全工事 |
39箇所 |
― |
― |
2 総点検の結果概要
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何らかの課題・問題が確認された現場数 |
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一般社団法人日本橋梁建設協会 |
一般社団法人プレストレスト・コンクリート建設業協会 |
計 |
1 構造物及び架設用設備の支持条件、荷重条件等に合致した作業方法により作業を実施すること。 |
・確認不足 ・施工方法が変更された際の施工審査の未実施 計2箇所 |
0箇所 |
2箇所 |
2 架設用設備の構造・強度に応じた適切な使用及び保守点検を実施すること。 |
0箇所 |
0箇所 |
0箇所 |
3 安全な作業手順を定め、それに基づいて作業を実施すること。 |
・一部で作業手順書がない(2) ・作業要領書(元請作成)しかない ・元請の審査が行われていないものがある(2) ・作業手順書を使用せず打合せをしている場合がある ・通常作業で作業手順書の活用度が低い(3) ・変更の規定がない、徹底していない(4) 計13箇所 |
0箇所 |
13箇所 |
4 作業の指揮命令系統を明確にするとともに、作業主任者等の職務の励行を図ること。 |
・作業主任者の識別がされるようになっていない、作業主任者の腕章等着用漏れ、作業主任者の職務の掲示がない(30) ・作業主任者の職務が掲示されていない(2) 計31箇所 |
・作業主任者の掲示漏れ(3) 計3箇所 |
34箇所 |
5 十分な知識・技能を有する作業者により作業を実施すること。 |
・指導者は指名されているが識別ルールが守られていなかった(3) 計3箇所 |
0箇所 |
3箇所 |
6 関係事業者間の連絡調整を緊密に行うこと。 |
・安全衛生協議会の欠席者に議事録の送付を行っていなかった(10) 計10箇所 |
0箇所 |
10箇所 |
いずれかの項目で課題・問題が確認された現場数 |
43箇所/214箇所 |
3箇所/138箇所 |
46箇所/352箇所 |
※いずれも、既に改善されている。