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鋼管足場用の部材及び附属金具の規格第9条の規定に基づく適用除外について(その66)
平成19年8月23日基発第0823005号
(都道府県労働局長あて厚生労働省労働基準局長通知)
標記について、別紙1の申請に対し、別紙2のとおり構造規格を適用しない旨認定したので了知されたい。
○鋼管足場の部材及び附属金具の規格第9条の規定に基づく適用除外の申請について
平成19年7月20日
(厚生労働省労働基準局長あて東京都江東区木場2―17―12SAビル日鐵住金建材株式会社代表取締役社長小山巌通知)
鋼管足場用の部材及び附属金具の規格(昭和56年12月25日労働省告示第103号)第9条の規定に基づく適用除外を下記のとおり申請致します。
記
1.申請品目
品目:建わく(標準わく)
型式:VF―91UP
2.適用除外対象条文
鋼管足場用の部材及び附属金具の規格
第1章 第1節 建わく 第3条
3.規格と異なる部分
補剛材の取付位置および寸法は規格に準拠しているが形状が特殊な門型であること。
4.申請理由
わく幅900mmの標準わくにおいて、現状の建わくとの互換性と強度を確保しつつ補剛材の内々有効幅が最大となる形状とした。当建わくを使用することにより、足場での作業性及び通行性が向上する。特に昇降階段を設置した部分で、その効果が顕著である。
(1) 強度等の値について
本規格第4条、第5条、第7条及び第51条に定める強度等について、(社)仮設工業会において行った試験の結果は表―1のとおりであり、これらの規定に適合するものであること。
また、5層1スパン実大試験の結果は別添2のとおりであること。
表―1 第4条、第5条、第7条及び第51条に基づく試験結果
試験項目 |
供試体No |
構造規格 |
||||
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
||
第4条の試験 圧縮試験(kN) |
96.5 |
94.5 |
91.4 |
91.9 |
93.1 |
73.5以上 |
第5条の試験 たわみ試験(mm) |
2.7 |
2.7 |
3.0 |
2.8 |
2.9 |
10以下 |
第7条の試験 交さ筋かいピンの引張試験(kN) |
9.44 |
9.04 |
9.37 |
9.16 |
8.42 |
5.88以上 |
第51条の試験 脚柱ジョイントの引張試験(kN) |
19.28 |
21.52 |
16.60 |
16.07 |
15.91 |
9.80以上 |
(試験実施年月日 平成19年6月21日)
(2) 材質及び構造について
次の表―2に示すとおり、本規格第1条及び第2条の規定に適合するものであること。
表―2
種類 |
標準わく |
構造規格 |
|
型式 |
VF―91UP |
||
材質・寸法等 |
脚柱 |
材質 STK500 |
STK500(第1条) |
外径 φ42.7mm |
42.4mm以上(第2条) |
||
肉厚 2.5mm(±0.3) |
2.2mm以上(第2条) |
||
横架材 |
材質 STK500 |
STK500(第1条) |
|
外径 φ42.7mm |
42.4mm以上(第2条) |
||
肉厚 2.5mm(±0.3) |
2.2mm以上(第2条) |
||
補剛材 |
材質 STK400 |
STK400(第1条) |
|
外径 φ27.2mm |
26.9mm以上(第2条) |
||
肉厚 2.0mm(±0.3) |
1.7mm以上(第2条) |
||
交さ筋かいピン |
材質 STKM12C |
SS400(第1条) |
|
直径 φ13.0mm(+0.2、-0) |
13.0mm以上(第2条) |
||
構造 |
幅 |
900mm |
400mm以上1250mm以下(第2条) |
高さ |
1675mm |
2000mm以下(第2条) |
(3) 規格第3条の規格と異なる部分に関する検討
規格第3条では、
高さが1800mm以下の標準わくの補剛材の取付位置は、l1=300mm(門型のものにあっては、170mm)以上、l2=1150mm以上であることと定められているのに対し、本製品は補剛材の形状が特殊な門型である。(添付1にその形状を示す)
備考 l1及びl2は、次の図(イ)に示す寸法をいう。ただし、門型のものにあっては、次の図(ロ)に示す寸法をいう。 |
|
(イ) |
(ロ) |
補剛材の形状が特殊な門型の標準わくの強度は前述(表―1)のとおり、規定で定める門型の標準わくと、同等以上の強度を有するものと考えられる。
以上
(別添1)
(別添2)
補剛材の形状が特殊な門型の標準わくの5層実大座屈試験結果
① 試験方法
試験方法図―1に示すとおり、5層1スパンに組立、その上下端には、使用高を200mmとするジャッキ型ベース金具を取付け、圧縮荷重を加える。
なお、水平変位の測定は、わく面方向5箇所とした。
② 試験結果
表―1に示すとおり。
③ 試験実施年月日:平成18年1月25日
④ 試験実施者:社団法人 仮設工業会
表―1 標準わく(VF―91TP)の5層実大座屈試験結果
|
水平変位mm |
鉛直変位mm |
||||
スケールNo. |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
|
荷重0kN |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0.0 |
20 |
1 |
2 |
2 |
1 |
2 |
3.3 |
40 |
1 |
2 |
2 |
2 |
2 |
7.8 |
60 |
0 |
1 |
2 |
3 |
3 |
9.4 |
80 |
0 |
0 |
2 |
3 |
3 |
10.7 |
100 |
0 |
0 |
2 |
3 |
5 |
11.8 |
120 |
0 |
0 |
2 |
4 |
5 |
12.9 |
140 |
0 |
0 |
2 |
5 |
5 |
14.0 |
160 |
0 |
0 |
2 |
6 |
6 |
15.0 |
180 |
-1 |
0 |
2 |
7 |
7 |
16.0 |
200 |
-1 |
0 |
2 |
8 |
8 |
17.1 |
211 |
1 |
5 |
10 |
15 |
10 |
― |
最大荷重[kN] |
211 |
試験方法図―1
(別添3)参考
○鋼管足場用の部材及び附属金具の規格第9条の規定に基づく適用除外について
平成19年8月23日基発第0823004号
(日鐵住金建材株式会社代表取締役小山巌あて厚生労働省労働基準局長通知)
平成19年7月20日付け申請のあった下記部材に係る標記については、申請のとおり認めるので通知する。
記
建わく
VF―91UP