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高所作業車の定期自主検査指針
平成3年7月26日自主検査指針公示第13号
<編注:本指針は令和5年3月31日の自主検査指針第25号にて廃止されました。>
Ⅰ 趣旨
この指針は、労働安全衛生規則(昭和47年労働省令第32号)第194条の19<編注:現行第194条の23>の規定による高所作業車の定期自主検査の適正かつ有効な実施を図るため当該定期自主検査の検査項目、検査方法及び判定基準について定めたものである。
Ⅱ 検査項目、検査方法及び判定基準
高所作業車については、次の表の左欄に掲げる検査項目に応じて、同表の中欄に掲げる検査方法による検査を行った場合に、それぞれ同表の右欄に掲げる判定基準に適合するものでなければならない。
1 原動機
1.1 ディーゼルエンジン
検 査 項 目 |
検 査 方 法 |
判 定 基 準 |
||
1.1.1 |
(1) 本体 |
a 始動性 |
[1] スタータースイッチを操作してエンジンのかかり具合及び異音をの有無を調べる。 |
[1] 始動が容易で、異音がないこと。 |
b 回転の状態 |
[1] アイドリング時及び無負荷最高回転時の回転数を調べる。 |
[1] メーカーの指定する基準値内であり、回転が円滑に続くこと。 |
||
c 排気の状態 |
[1] エンジンを十分に暖機した状態で、アイドリング時から高速回転までの排気色及び排気音の異常の有無を調べる。 |
[1] 排気色及び排気音が正常であること。 |
||
d エアクリーナー |
[1] ケースのき裂、変形及びふた部、接続管等の緩みの有無を調べる。 |
[1] ケースのき裂、変形又はふた、接続管に緩みがないこと。 |
||
e 締付け |
シリンダーヘッド及びマニホールドの締付け部のボルト及びナットの緩みの有無を調べる。 |
緩みがないこと。 |
||
f 弁すき間 |
弁すき間を調べる。 |
メーカーの指定する基準値内であること。 |
||
g 圧縮圧力 |
圧縮圧力を調べる。 |
メーカーの指定する基準値内であること。 |
||
h 過給機 |
[1] アイドリング時から高速回転時の異常振動及び異音の有無を調べる。 |
[1] 異常振動又は異音がないこと。 |
||
i エンジンマウント |
[1] ブラケットのき裂及び変形の有無を調べる。 |
[1] き裂又は変形がないこと。 |
||
(2) 潤滑装置 |
[1] オイルパン内の油量及び油の汚れを調べる。 |
[1] 油量が適正で著しい汚れがないこと。 |
||
(3) 燃料装置 |
[1] 燃料タンク、噴射ポンプ、ホース、パイプ等からの燃料漏れの有無を調べる。 |
[1] 燃料漏れがないこと。 |
||
(4) 冷却装置 |
[1] 冷却水の量及び汚れの有無を調べる。 |
[1] 水量が適正で著しい汚れがないこと。 |
||
(5)電気装置 |
a 充電装置 |
電流計及び充電表示燈によって機能の異常の有無を調べる。 |
正常に作動すること。 |
|
b バッテリー |
[1] 電解液の量が規定の範囲にあるか調べる。 |
[1] 規定範囲内にあること。 |
||
c 配線 |
[1] 接続部の緩みの有無を調べる。 |
[1] 緩みがないこと。 |
||
(6) エアコンプレッサー |
[1] コンプレッサーを作動させて異音及び異常振動の有無を調べる。 |
[1] 異音又は異常振動がないこと。 |
1.2 ガソリンエンジン
検 査 項 目 |
検 査 方 法 |
判 定 基 準 |
||
1.2.1 |
(1)本体 |
a 始動性 |
[1] スタータースイッチを操作してエンジンのかかり具合及び異音の有無を調べる。 |
始動が容易で、異音がないこと。 |
b 回転の状態 |
[1] アイドリング時及び無負荷最高回転時の回転数を調べる。 |
[1] メーカーの指定する基準値内であり、回転が円滑に続くこと。 |
||
c 排気の状態 |
[1] エンジンを十分に暖機した状態で、アイドリング時から高速回転までの排気色及び排気音の異常の有無を調べる。 |
[1] 排気色及び排気音が正常であること。 |
||
d エアクリーナー |
[1] ケースのき裂、変形及びふた部、接続管等の緩みの有無を調べる。 |
[1] ケースのき裂、変形又はふた、接続管に緩みがないこと。 |
||
e 締付け |
シリンダーヘッド及びマニホールドの締付け部のボルト及びナットの緩みの有無を調べる。 |
緩みがないこと。 |
||
f 弁すき間 |
弁すき間を調べる。 |
メーカーの指定する基準値内であること。 |
||
g 圧縮圧力 |
圧縮圧力を調べる。 |
メーカーの指定する基準値内であること。 |
||
h 過給機 |
[1] アイドリング時から高速回転時の異常振動及び異音の有無を調べる。 |
[1] 異常振動又は異音がないこと。 |
||
i エンジンマウント |
[1] ブラケットのき裂及び変形の有無を調べる。 |
[1] き裂又は変形がないこと。 |
||
(2) 潤滑装置 |
[1] オイルパン内の油量及び油の汚れを調べる。 |
[1] 油量が適正で著しい汚れがないこと。 |
||
(3) 燃料装置 |
[1] 燃料タンク、燃料ポンプ、ホース、パイプ等からの燃料漏れの有無を調べる。 |
[1] 燃料漏れがないこと。 |
||
(4) 高圧ガス燃料装置 |
[1] 導管及び接続部についてガス漏れの有無を調べる。 |
[1] ガス漏れがないこと。 |
||
(5) ブローバイガス還元装置 |
[1] メターリングバルブに負圧を加えてバルブの作動状態を調べる。 |
[1] 正常に作動すること。 |
||
(6) 冷却装置 |
[1] 冷却水の量及び汚れの有無を調べる。 |
[1] 水量が適正で著しい汚れがないこと。 |
||
(7) 点火装置 |
[1] ディストリビューターのキャップのき裂の有無及び高圧コードのはめ合い具合並びに各端子の摩耗及び焼損の有無を調べる。 |
[1] き裂がなく、はめ合いが正常で、著しい摩耗又は焼損がないこと。 |
||
(8)電気装置 |
a 充電装置 |
電流計及び充電表示燈によって機能の異常の有油を調べる。 |
正常に作動すること。 |
|
b バッテリー |
[1] 電解液の量が規定の範囲にあるか調べる。 |
[1] 規定範囲内にあること。 |
||
c 配線 |
[1] 接続部の緩みの有無を調べる。 |
[1] 緩みがないこと。 |
1.3 電動機
検 査 項 目 |
検 査 方 法 |
判 定 基 準 |
|
1.3.1 |
(1) 電動機本体 |
[1] 電動機本体の振動及び軸受部の異音の有無を調べる。 |
[1] 異常振動又は異音がないこと。 |
(2) 駆動用ベルト |
[1] ベルトのたわみを調べる。 |
[1] メーカーの指定する基準値内であること。 |
|
(3) コンタクター |
[1] コンタクターを作動させて機能を調べる。 |
[1] 正常に作動すること。 |
|
(4) 保護装置 |
過電流ブレーカー等の作動の適否を調べる。 |
正常に作動すること。 |
|
(5) 制御盤 |
[1] 各機能の損傷の有無を調べる。 |
[1] 損傷がないこと。 |
|
(6) バッテリー |
[1] 電解液の量が規定の範囲にあるか調べる。 |
[1] 規定範囲内にあること。 |
|
(7) 充電装置 |
[1] 作動させて機能の異常並びに異音及び異常発熱の有無を調べる。 |
[1] 正常に作動し、異音又は異常発熱がないこと。 |
|
(8) 配線 |
[1] 接続部の緩みの有無を調べる。 |
[1] 緩みがないこと。 |
2 下部走行体
2.1 下部走行体(トラック式)
検 査 項 目 |
検 査 方 法 |
判 定 基 準 |
|
2.1.1 |
(1) 主クラッチ |
[1] アイドリング状態でクラッチを切り、異音の有無を調べるとともにトランスミッションを変速し、クラッチの切れ具合を調べる。 |
[1] 異音がなくクラッチが完全に切れること。 |
(2) クラッチペダル |
[1] ペダルを反復操作してペダルの重さ及び戻り具合を調べる。 |
[1] ペダルの重さ又は戻り具合が適正であること。 |
|
(3) マスターシリンダ |
[1] ペダルを反復操作して油漏れの有無を調べる。 |
[1] 油漏れがないこと。 |
|
(4) パワーシリンダー |
シリンダーに圧力をかけた状態でしばらく放置し、油漏れの有無を調べる。 |
油漏れがないこと。 |
|
(5) トルクコンバーター |
[1] トルクコンバーターに負荷をかけて異音及び異常発熱の有無を調べる。 |
[1] 異音又は異常発熱がないこと。 |
|
(6) トランスミッション |
[1] レバーを前進及び後進状態にして駆動し、作動状態並びにレバーの抜け、異音及び異常発熱の有無を調べる。 |
[1] 正常に作動し、レバーの抜け、異音又は異常発熱がないこと。 |
|
(7) 動力取出し装置(PTO) |
[1] 動力取出し装置(PTO)を作動して、作動状態及び異音の有無を調べる。 |
[1] 正常に作動し、異音がないこと。 |
|
(8) プロペラーシャフト |
[1] シャフトを駆動させて異常な振れの有無を調べる。 |
[1] 異常な振れがないこと。 |
|
(9) デファレンシャル |
[1] 走行して異音の有無を調べる。 |
[1] 異音がないこと。 |
|
(10) ファイナルドライブ |
[1] 走行して異音の有無を調べる。 |
[1] 異音がないこと。 |
|
2.1.2 |
(1) フロントアクスル |
[1] き裂、損傷及び変形の有無を調べる。 |
[1] き裂、損傷又は変形がないこと。 |
(2) フロントアクスルハウジング及びリヤアクスルハウジング |
き裂、損傷及び変形の有無を調べる。 |
き裂、損傷又は変形がないこと。 |
|
(3) ホイール(タイヤ) |
[1] 空気圧を検査する。 |
[1] メーカーの指定する基準値内であること。 |
|
(4) シャシーばね |
[1] スプリングのき裂、損傷及び摩耗の有無を調べる。 |
[1] き裂、損傷又は著しい摩耗がないこと。 |
|
(5) スタビライザー |
取付け部の緩み及びがたの有無を調べる。 |
緩み又はがたがないこと。 |
|
(6) ショックアブソーバー |
[1] 外筒からの油漏れ及び損傷の有無を調べる。 |
[1] 油漏れ又は損傷がないこと。 |
|
2.1.3 |
(1) ハンドル |
[1] 走行状態でハンドルの振れ、取られ、戻り不良及び異常な重さの有無を調べる。 |
[1] 振れ、取られ又は戻り不良がなく、重さが正常であること。 |
(2) ギヤボックス |
[1] ボックス内の油量を調べる。 |
[1] 油量が適正であること。 |
|
(3) ロッド及びアーム類 |
[1] き裂、損傷及び曲がりの有無を調べる。 |
[1] き裂、損傷又は曲がりがないこと。 |
|
(4) ナックル |
[1] 連結部のがたの有無を調べる。 |
[1] 連結部にがたがないこと。 |
|
(5) かじ取り車輪 |
[1] ハンドルを左右に切って、ステアリング角度を調べる。 |
[1] メーカーの指定する基準値内であること。 |
|
(6) パワーステアリング装置 |
[1] リザーバータンク内の油量を調べる。 |
[1] 油量が適正であること。 |
|
2.1.4 |
(1) 走行ブレーキ |
[1] ペダルの遊び量及びペダルを踏み込んだときの床面とのすき間を測定する。 |
[1] メーカーの指定する基準値内であること。 |
(2) 駐車ブレーキ |
[1] レバーをいっぱい引いて、レバーのつめがラチェットにかみ合った状態で、引きしろに余裕があるかを調べる。 |
[1] 引きしろに余裕があること。 |
|
(3) ブレーキロック(AOH式ブレーキ) |
[1] 駐車ブレーキレバーを引いて、ブレーキロック作動スイッチを操作したときの作動の適否を調べる。 |
[1] 正常に作動すること。 |
|
(4) ロッド、リンク及びケーブル類 |
[1] ロッド、リンク及びケーブル類の損傷並びにクランプの緩みの有無を調べる。 |
[1] 損傷又は緩みがないこと。 |
|
(5) ホース及びパイプ |
[1] ホース及びパイプに圧力をかけて、油漏れ及びエア漏れの有無を調べる。 |
[1] 油漏れ又はエア漏れがないこと。 |
|
(6) オイルブレーキ |
[1] ペダルを反復操作してマスターシリンダー及びホイールシリンダーの作動状態を調べる。 |
[1] 円滑に作動すること。 |
|
(7) エアブレーキ |
[1] ペダルを反復操作してブレーキチャンバーロッドのストロークの適否及び戻り具合を調べる。 |
[1] ストロークがメーカーの指定する基準値内にあり、正常に作動すること。 |
|
(8) ブレーキ倍力装置 |
[1] チェック弁及びリレー弁の作動の適否を調べる。 |
[1] 正常に作動すること。 |
|
(9) ブレーキドラム及びブレーキシュー |
[1] ドラムとライニングのすき間を調べる。 |
[1] メーカーの指定する基準値内であること。 |
|
(10) バックプレート |
[1] プレートのき裂、損傷及び変形の有無を調べる。 |
[1] き裂、損傷又は変形がないこと。 |
|
(11) ブレーキディスク及びパッド |
[1] ペダルを反復操作してパッドを安定させた後、ブレーキの引きずりの有無を調べる。 |
[1] 引きずりがないこと。 |
|
(12) 駐車ブレーキドラム及びライニング |
[1] ドラムとライニングのすき間を調べる。 |
[1] メーカーの指定する基準値内であること。 |
|
(13) 二重安全ブレーキ機構 |
自動漏出防止弁及び非常用制動装置(スプリングブレーキ)の作動具合を調べる。 |
正常に作動すること。 |
|
2.1.5 |
(1) 車枠及び車体 |
[1] シャシーフレーム、クロスメンバー、フェンダー、サイドガード等のき裂及び変形の有無を調べる。 |
[1] き裂又は著しい変形がないこと。 |
(2) キャブ |
[1] き裂、変形、腐食及び雨漏りの有無を調べる。 |
[1] き裂、著しい変形、腐食又は雨漏りがないこと。 |
|
(3) 座席 |
[1] 座席調整及びロック装置の作動の適否を調べる。 |
[1] 正常の作動すること。 |
|
(4) シートベルト |
[1] ベルトに擦り切れ等の損耗がないかを調べる。 |
[1] 損傷がないこと。 |
|
(5) 昇降設備及び滑り止め |
[1] き裂、損傷及び変形の有無を調べる。 |
[1] き裂、損傷又は著しい変形がないこと。 |
|
(6) 表示板 |
構造規格に規定された表示板その他の注意・指示銘板等が損傷なく取り付けられているかを調べる。 |
損傷なく取り付けられていること。 |
|
(7) 燈火装置、警音器、方向指示器、窓拭き器、デフロスター等 |
[1] 各スイッチ類を操作して作動の適否及び取付け状態の適否を調べる。 |
[1] 正常に作動し、取付け状態が適正であること。 |
|
(8) 計器類 |
エンジンを作動させた状態及び走行状態で各計器の作動状態を調べる。 |
正常に作動すること。 |
|
(9) 後写鏡及び反射鏡 |
汚れ及び損傷の有無並びに写影の状態を調べる。 |
汚れ又は損傷がなく、写影が正常であること。 |
備考 道路運送車両法(昭和26年法律第185号)の適用を受ける高所作業者であって、同法第48条第1項に基 づく定期点検基準に定める点検と同等以上の点検を作業装置以外の部分について実地し、その点検を行っ たことが記録によって確認されるものについては、当該部分に係わる自主検査を省略して差し支えないも のであること。
2.2 下部走行体(ホイール式)
検 査 項 目 |
検 査 方 法 |
判 定 基 準 |
|
2.2.1 |
(1) フロントアクスル及びリヤアクスル |
2.1 下部走行体(トラック式)の検査方法及び判定基準を適用すること。 |
|
(2) ホイール |
2.1 下部走行体(トラック式)の検査方法及び判定基準を適用すること。 |
||
(3) 減速機 |
[1] 走行して異音及び異常発熱の有無を調べる。 |
[1] 異音又は異常発熱がないこと。 |
|
[2] ケース内の油量を調べる。 |
[2] 油量が適正であること。 |
||
[3] 油の汚れの有無を調べる。 |
[3] 著しい汚れがないこと。 |
||
[4] ケース周辺からの油漏れの有無を調べる。 |
[4] 油漏れがないこと。 |
||
(4) 油圧モーター |
4 油圧装置の検査方法及び判定基準を適用すること。 |
||
(5) 電動機 |
1.3 電動機の検査方法及び検査基準を適用すること。 |
||
2.2.2 |
(1) ロッド及びアーム類 |
2.1 下部走行体(トラック式)の検査方法及び判定基準を適用すること。 |
|
(2) ナックル |
2.1 下部走行体(トラック式)の検査方法及び判定基準を適用すること。 |
||
(3) かじ取り車輪 |
〃 |
||
(4) ステアリングシリンダー |
4 油圧装置の検査方法及び判定基準を適用すること。 |
||
2.2.3 |
(1) 走行ブレーキ |
機械を走行させてブレーキの効き具合及び片効きの有無を調べる。 |
片効きがなく効き具合が適正であること。 |
(2) 駐車ブレーキ |
機械を無負荷状態で1/5こう配の床面で停止の状態に保持できるかを調べる。 |
高所作業車構造規格の規定に適合すること。 |
|
(ブレーキ弁を含む。) |
ただし、1/5こう配の登坂能力を有しない機械にあっては、その登坂能力に相当するこう配において検査を行う。 |
||
2.2.4 |
(1) 車体 |
[1] フレームのき裂及び変形の有無を調べる。 |
[1] き裂又は著しい変形がないこと。 |
[2] 取付けボルト及びナットの緩み及び脱落の有無を調べる。 |
[2] 緩み又は脱落がないこと。 |
||
(2) ビーム及びロック |
[1] ビームを伸縮させて異常の有無を調べる。 |
[1] 円滑に伸縮すること。 |
|
[2] き裂及び変形の有無を調べる。 |
[2] き裂又は著しい変形がないこと。 |
||
[3] ロックを操作して掛かり具合を調べる。 |
[3] 確実にロックできること。 |
||
(3) 油圧シリンダー |
4 油圧装置の検査方法及び判定基準を適用すること。 |
||
(4) 配管 |
〃 |
2.3 下部走行体(クローラ式)
検 査 項 目 |
検 査 方 法 |
判 定 基 準 |
|
2.3.1 |
(1) 起動輪及び遊動輪 |
[1] き裂、変形及び摩耗の有無を調べる。 |
[1] き裂、変形又は著しい摩耗がないこと。 |
(2) 上部ローラー及び下部ローラー |
[1] き裂、変形及び摩耗の有無を調べる。 |
[1] き裂、変形又は著しい摩耗がないこと。 |
|
(3) 履帯 |
[1] シューのき裂、変形及び摩耗の有無を調べる。 |
[1] き裂、変形又は著しい摩耗がないこと。 |
|
(4) ゴム履帯 |
[1] スチールコードの切断及び損傷の有無を調べる。 |
[1] 切断又は著しい損傷がないこと。 |
|
(5) 履帯調整装置 |
[1] グリースタイプのものにあっては、調整装置ののシリンダー内にグリースを注入し、スクリュータイプのものにあっては調整ねじを回転させて装置の作動具合を調べる。 |
[1] 正常に作動すること。 |
|
(6) 走行減速機 |
[1] 走行して異音及び異常発熱の有無を調べる。 |
[1] 異音又は異常発熱がないこと。 |
|
(7) 油圧モーター |
4.油圧装置の検査方法及び判定基準を適用すること。 |
||
(8) 配管 |
〃 |
||
(9) 電動機 |
1.3 電動機の検査方法及び判定基準を適用すること。 |
||
2.3.2 |
(1) 走行ブレーキ |
2.2 下部走行体(ホイール式)の検査方法及び判定基準を適用すること。 |
|
(2) 駐車ブレーキ |
〃 |
||
2.3.3 |
下部架台フレーム及びブラケット |
[1] き裂、損傷、変形及びしゅう動部の摩耗の有無を調べる。 |
[1] き裂、損傷、変形又は著しい摩耗がないこと。 |
3 作業装置
3.1 作業装置
検 査 項 目 |
検 査 方 法 |
判 定 基 準 |
||
3.1.1 |
(1) ブーム |
[1] ブームを全伸長して全体の曲がりの有無を調べる。 |
[1] 全長にわたって上下及び左右に大きい曲がりがないこと。 |
|
(2) 絶縁ブーム及び絶縁カバー |
[1] 絶縁ブーム及びカバーのき裂、損傷及び汚れの有無を調べる。 |
[1] き裂、損傷又は著しい汚れがないこと。 |
||
(3) ヒンジピン ・ブームフート部 |
[1] ブームを作動させ、各連結部のがたの状態を調べる。 |
[1] 著しいがたがないこと。 |
||
(4)屈折機構 |
a 屈折チェーン及びスプロケット |
[1] 屈折チェーン及びスプロケットの損傷、摩耗及びたるみの有無を調べる。 |
[1] 損傷、著しい摩耗又はたるみがないこと。 |
|
b 屈折リンク及びピン |
[1] 屈折リンク及びピンのき裂及び損傷の有無を調べる。 |
[1] き裂又は損傷がないこと。 |
||
c ワイヤロープ |
[1] ワイヤロープの直径の減少量を調べる。 |
[1] 公称径の7%であること。 |
||
(5) 送油ガイド |
[1] ブームの伸縮を行い、送油ガイドの作動状態を調べる。 |
[1] 正常に作動すること。 |
||
3.1.2 |
(1) リフトアーム及びマスト |
[1] リフトアーム操作を行い、異音、引っ掛かり及びインナーマストとアウターマスト間のがたの有無を調べる。 |
[1] 異音、引っ掛かり又は著しいがたがないこと。 |
|
(2) リフトチェーン |
[1] チェーンの損傷及び摩耗の有無を調べる。 |
[1] 損傷又は著しい摩耗がないこと。 |
||
3.1.3 |
(1) 平衡装置 |
[1] 起伏及び屈折を行い、平衡装置の作動状態を調べる。 |
[1] 正常に作動すること。 |
|
(2) プラットフォーム及び手すり |
[1] プラットフォーム及び手すりのき裂、変形及び腐食の有無を調べる。 |
[1] き裂、著しい変形又は腐食がないこと。 |
||
(3) バケット及びバスケット |
[1] バケット及びバスケットのき裂及び変形の有無を調べる。 |
[1] き裂又は著しい変形がないこと。 |
||
(4) 胴綱環及び補助ロープ掛け |
[1] 損傷の有無を調べる。 |
[1] 損傷がないこと。 |
||
(5) 首振り装置 |
[1] 首振り動作を行い、作動状態及び異音の有無を調べる。 |
[1] 正常に作動し、異音がないこと。 |
||
3.1.4 |
(1)つり上げ装置 |
a つり上げ装置 |
[1] つり上げ装置を作動させ、異音、異常振動及び異常発熱の有無を調べる。 |
[1] 異音、異常振動又は異常発熱がないこと。 |
b ワイヤロープ |
3.1.1 ブーム (4) 屈折機構のワイヤロープの検査方法及び判定基準を適用すること。 |
|||
c 繊維ロープ |
[1] 指定されたロープ(仕様及び長さ)を使用しているかを調べる。 |
[1] 指定されたロープであること。 |
||
d フック |
[1] フックの変形及び摩耗の有無を調べる。 |
[1] 著しい変形又は摩耗がないこと。 |
||
e サブブーム |
サブブームのき裂、損傷及び変形の有無を調べる。 |
き裂、損傷又は著しい変形がないこと。 |
||
(2) 油圧取出し口 |
[1] カップリングの損傷及び油漏れの有無を調べる。 |
[1] 損傷又は油漏れがないこと。 |
4 油圧装置
4.1 油圧装置
検 査 項 目 |
検 査 方 法 |
判 定 基 準 |
|
4.1.1 |
(1) 作動油タンク |
[1] タンク取付け部、外周壁面の溶接部及びカバー、継手、油面計等の接続部からの油漏れの有無を調べる。 |
[1] 油漏れ又はエア漏れがないこと。 |
(2) フィルター ・サクション フィルター |
[1] フィルターエレメントを取り出し、汚れ及び損傷の有無を調べる。 |
[1] 汚れ又は損傷がないこと。 |
|
(3) 配管 |
[1] 配管のき裂、損傷、老化及びねじれの有無を調べる。 |
[1] き裂、損傷、老化又はねじれがないこと。 |
|
(4) 油圧ポンプ |
[1] パイプ及びホースとの継手部並びにシール部からの油漏れの有無を調べる。 |
[1] 油漏れがないこと。 |
|
(5) 油圧モーター |
[1] パイプ及びホースとの継手部並びにシール部からの油漏れの有無を調べる。 |
[1] 油漏れがないこと。 |
|
(6) 油圧シリンダー |
[1] 作動状態を調べる。 |
[1] 円滑に作動すること。 |
|
(7) 方向制御弁 |
[1] スプールを動かし、円滑に作動するか調べる。 |
[1] 円滑に作動すること。 |
|
(8) 電磁弁 |
[1] 電磁弁を作動させ、異音及び異常発熱の有無を調べる。 |
[1] 異音又は異常発熱がなく正常に作動すること。 |
|
(9) 圧力制御弁 |
[1] アクチュエーターを作動させるなどして負荷をかけ、作動の適否を調べる。 |
[1] アクチュエーターが正常に動くか、又は確実に停止すること。 |
|
(10) 流量制御弁 |
[1] アクチュエーターを作動させて、作動の適否を調べる。 |
[1] アクチュエーターが正常に作動すること。 |
|
(11) 逆止め弁 |
[1] アクチュエーターを作動させて、作動の適否を調べる。 |
[1] アクチュエーターが正常に作動すること。 |
|
(12) オイルクーラー |
[1] 暖機運転の後、油温の適否を調べる。 |
[1] 冷却効果が適正であること。 |
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(13) アキュムレーター |
[1] アクチュエーターを作動させて速度等の異常の有無を調べる。 |
[1] アクチュエーターが正常に作動すること。 |
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(14) 回転継手 |
負荷をかけた状態で回転させ回転の状態と油漏れの有無を調べる。 |
円滑に回転し、油漏れがないこと。 |
5 操作装置
5.1 操作装置
検 査 項 目 |
検 査 方 法 |
判 定 基 準 |
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5.1.1 |
(1) 操作レバー、スイッチボタン等 |
レバー等を操作してストロークの適否及びがたの有無を調べる。 |
ストロークが適正で、著しいがたがないこと。 |
(2) リモートコントロール |
レバーを操作してストロークの適否及びがたの有無を調べる。 |
ストロークが適正で、著しいがたがないこと。 |
6 安全装置等
6.1 安全装置
検 査 項 目 |
検 査 方 法 |
判 定 基 準 |
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6.1.1 |
(1) 作業範囲規制装置 |
[1] バケット内が無負荷状態で下部の操作装置を操作して作動状態を調べる。 |
[1] 正常に作動すること。 |
(2) 過積載防止装置 |
[1] 作業床に積載荷重を超える荷をのせ、自動停止装置及び警報装置等の作動の適否を調べる。 |
[1] 正常に作動すること。 |
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(3) 車体傾斜角警報装置 |
[1] 走行姿勢で機械を規定角度に傾斜させ、警報装置等の作動の適否を調べる。 |
[1] メーカーの指定する規定角度で作動すること。 |
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(4) アウトリガーインターロック |
[1] ジャッキを接地しないと作業床の上昇、旋回が行えないことを確認する。 |
[1] 正常に作動すること。 |
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(5) 緊急停止装置 |
各操作レバーを入れた状態で緊急停止レバー又はボタンを操作して作動が同時に停止すること、さらに緊急停止レバー又はボタンを復帰側に操作して作動が即時に復帰することを確認する。 |
正常に作動すること。 |
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(6) 非常用ポンプ装置 |
[1] エンジンを停止し、始動スイッチを「ON」の状態で、下部及び作業床部において非常用ボタンポンプを押しながら起伏、伸縮及び旋回のレバーを操作して作動状態を調べる。 |
[1] 正常に作動すること。 |
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(7) 角度計 |
[1] 起伏角度の範囲内で起伏操作を行い、作動状態を調べる。 |
[1] 正常に作動すること。 |
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(8) アースリール線 |
アースリール線の抵抗を調べる。 |
メーカーの指定する基準値内であること。 |
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(9) その他規制装置検出装置等 |
[1] 各規制装置、検出装置等の作動状態を調べる。 |
[1] 正常に作動すること。 |
6.2 アウトリガー
検 査 項 目 |
検 査 方 法 |
判 定 基 準 |
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6.2.1 |
(1) ビーム、ビームボックス及びフロート |
[1] ビームを伸縮させて引っ掛かり等の異常の有無を調べる。 |
[1] 引っ掛かり等がなく、円滑に作動すること。 |
(2) ロック及びロックピン等 |
[1] ロック作動時の異常の有無を調べる。 |
[1] 正常に作動すること。 |
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(3) ジャッキ |
ジャッキを上下させて、き裂、変形及び摩耗の有無を調べる。 |
き裂、著しい変形又は摩耗がないこと。 |
7 車体関係等
7.1 車体関係
検 査 項 目 |
検 査 方 法 |
判 定 基 準 |
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7.1.1 |
(1) ターンテーブル |
き裂及び変形の有無を調べる。 |
き裂又は著しい変形がないこと。 |
(2) 旋回ベアリング及び旋回ギヤ |
[1] 緩旋回を行って旋回時の引っ掛かり及び異音の有無を調べる。 |
[1] 引っ掛かり又は異音がないこと。 |
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(3) 旋回減速機 |
[1] 旋回動作中の異音及び異常発熱の有無を調べる。 |
[1] 異音又は異常発熱がないこと。 |
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(4) 旋回ロック |
[1] ロックを操作して、掛かり具合を調べる。 |
[1] 確実にロックされること。 |
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(5) カウンターウェイト |
取付けボルト及びナットの緩み及び脱落の有無を調べる。 |
緩み又は脱落がないこと。 |
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(6) サブフレーム |
[1] フレームのき裂及び変形の有無を調べる。 |
[1] き裂又は著しい変形がないこと。 |
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(7) ブーム受台 |
[1] き裂及び変形の有無を調べる。 |
[1] き裂又は著しい変形がないこと。 |
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(8) キャブ |
2.1 下部走行体(トラック式)の検査方法及び判定基準を適用すること。 |
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(9) 座席 |
〃 |
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(10) シートベルト |
〃 |
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(11) 昇降設備及び滑り止め |
〃 |
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(12) 表示板 |
〃 |
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(13) 燈火装置、警音器、方向指示器、窓拭き器デフロスター等 |
〃 |
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(14) 計器類 |
〃 |
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(15) 後写鏡及び反射鏡 |
〃 |
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(16) 給油脂 |
[1] 各部の給油脂状態を調べる。 |
[1] 給油脂が十分であること。 |
7.2 総合テスト
検 査 項 目 |
検 査 方 法 |
判 定 基 準 |
7.2.1 |
走行及び各作業装置の操作を行い、機能を調べる。 |
各装置が正常に作動し、異音、異常振動又は異常発熱がないこと。 |