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天井クレーンの定期自主検査指針
昭和60年12月18日自主検査指針公示第8号
Ⅰ 趣旨
この指針は、クレーン等安全規則(昭和47年9月30日労働省令第34号)第34条の規定によるクレーンの定期自主検査のうち、天井クレーンに係るものの適切かつ有効な実施を図るため、当該定期自主検査の検査項目、検査方法及び判定基準について定めたものである。
Ⅱ 検査項目、検査方法及び判定基準
天井クレーンについては、次の表の左欄に掲げる検査項目に応じて、同表の中欄に掲げる検査方法による検査を行った場合に、それぞれ同表の右欄に掲げる判定基準に適合するものでなければならない。
表目次
Ⅰ 趣旨
Ⅱ 検査項目、検査方法及び判定基準
1.1 ランウェイ
2.1 運転室(運転台)
2.2 ガーダ及びサドル
2.3 横行レール
2.4 トロリフレーム
3.1 電動機
3.2 軸継手
3.3 ブレーキ
3.4 歯車類
3.5 長軸及びその他の軸
3.6 軸受
3.7 走行車輪
4.1 電動機
4.2 軸継手
4.3ブレーキ
4.4 歯車類
4.5 軸
4.6 軸受
4.7 横行車輪
5.1 電動機
5.2 軸継手
5.3 ブレーキ
5.4 歯車類
5.5 軸
5.6 軸受
5.7 ドラム
5.8 シーブ(エコライザシーブを含む。)
5.9 ワイヤロープ
5.10 フックブロック
6.1 潤滑装置
7.1 電動機
7.2 配電盤
7.3 コントローラ及び操作用開閉器
7.4 抵抗器
7.5 集電装置
7.6 機内配線
7.7 照明装置,信号灯等
7.8 回路の絶縁状態
8.1 巻過防止装置
8.2 非常停止装置
8.3 過負荷警報装置
8.4 衝突防止装置
8.5 逸走防止装置
9.1 つり上げ試験
9.2 走行・横行試験
1 ランウェイ部分
検 査 項 目 |
検 査 方 法 |
判 定 基 準 |
|
1.1 |
(1)レール |
き裂、頭部のダレ及び変形並びに側面の摩耗の有無を調べる。 |
き裂、著しいダレ、変形又は異常摩耗がないこと。 |
(2)レールの取付けボルト |
ボルトの緩み及び脱落の有無を調べる。 |
緩み又は脱落がないこと。 |
|
(3)継目板及び敷板 |
[1] ボルトの緩み及び脱落の有無を調べる。 |
[1] 緩み又は脱落がないこと。 |
|
[2] 継目板及び敷板のはずれ及びはみだしの有無を調べる。 |
[2] はずれ又ははみだしがないこと。 |
||
(4)緩衝装置 |
[1] 損傷及びずれの有無を調べる。 |
[1] 損傷又はずれがないこと。 |
|
[2] 取付けボルトの緩み及び脱落の有無を調べる。 |
[2] 緩み又は脱落がないこと。 |
||
(5)レール継目 |
レール継目の食い違い及びすきまの有無を調べる。 |
著しい食い違い又はすきまがないこと。 |
2 鋼構造部分
検 査 項 目 |
検 査 方 法 |
判 定 基 準 |
|
2.1 |
(1)運転室(運転台)とガーダの取付け部分 |
[1] 取付け部材及び溶接部のき裂の有無を調べる。[2] 取付け部のボルト(リベット)が確実に固着しているかどうかを調べる。 |
[1] き裂がないこと。 |
(2)表 示 |
コントローラの作動方向等の有無を調べる。 |
表示があること。 |
|
2.2 |
(1)構造部 |
[1] 構造部材の異常変形及び全体のねじれの有無を調べる。 |
[1] 異常変形又は著しいねじれがないこと。 |
(2)ガーダ |
定格荷重をガーダ中央にかけたときのたわみを調べる。 |
たわみがスパンの1/800以下であること。 |
|
(3)その他 |
塗膜の状態を調べる。 |
著しいさび、はがれ又はふくれがないこと。 |
|
2.3 |
(1)車輪止め |
き裂、損傷及び脱落の有無を調べる。 |
き裂、損傷又は脱落がないこと。 |
(2)取付け部 |
[1] 取付けボルトの脱落の有無を調べる。 |
[1] 脱落がないこと。 |
|
(3)レール |
き裂、変形、側面の摩耗及び頭部のダレの有無を調べる。 |
き裂、変形、異常摩耗又は著しいダレがないこと。 |
|
2.4 |
構造部 |
[1] 構造部材のき裂及び変形の有無を調べる。 |
[1] き裂又は著しい変形がないこと。 |
3 走行機械装置
検 査 項 目 |
検 査 方 法 |
判 定 基 準 |
||
3.1 |
取付け脚部 |
[1] 取付け脚部のき裂の有無を調べる。 |
[1] き裂がないこと。 |
|
3.2 |
(1)キー及びキー溝 |
[1] キーの緩み、抜け出し及び変形の有無を調べる。 |
[1] 緩み、抜け出し又は著しい変形がないこと。[2] き裂又は著しい変形がないこと。 |
|
(2)軸 心 |
軸継手を作動させ、周振れ及び面振れの有無を調べる。 |
著しい周振れ又は面振れがないこと。 |
||
(3)皮(ゴムブシュ) |
緩み、変形及び摩耗の有無を調べる。 |
緩み、著しい変形又は摩耗がないこと。 |
||
(4)歯車形軸継手 |
給油状態及び油漏れの有無を調べる。 |
給油が適正で、油漏れがないこと。 |
||
(5)チェン形軸継手 |
給油状態を調べる。 |
給油が適正であること。 |
||
(6)ボルト及びナット |
ボルト及びナットの緩み及び脱落の有無を調べる。 |
緩み又は脱落がないこと。 |
||
3.3 |
(1)ブレーキ |
ブレーキの効き具合を調べる。 |
片効き等がなく、効き具合が適正であること。 |
|
(2)足踏ブレーキ |
[1] ペダルの遊び及び踏み込んだときの床板とのすき間の適否を調べる。 |
[1] 遊び及びすき間が適正であること。 |
||
(3)オイルブレーキ |
[1] 油量の適否及び油漏れの有無を調べる。 |
[1] 油量が適正で、油漏れがないこと。 |
||
(4)電磁ブレーキ |
電磁石の作動状態を調べる。 |
異音又は異臭がなく、作動が円滑であること。 |
||
(5)押上機ブレーキ |
[1] ロッドの曲がりを調べる。 |
[1] 著しい曲がりがないこと。 |
||
(6)油圧式ディスクブレーキ | [1] 油量の適否及び油漏れの有無を調べる。 |
[1] 油量が適正で、油漏れがないこと。 |
||
(7)電磁式ディスクブレーキ |
[1] 電磁石の作動状態を調べる。 |
[1] 異音又は異臭がなく、作動が円滑であること。 |
||
(8)ブレーキドラム及びブレーキシュー |
[1] ドラムの取付け部(キー、ボルト、カップリング等)の緩みの有無を調べる。 |
[1] 緩みがないこと。 |
||
(9)ストローク及びトルクの調整機構 |
[1] ストローク及びトルクの調整機構の異常の有無を調べる。 |
[1] 調整量が適正で、作動が円滑であること。[2] き裂、著しい摩耗又は曲がりがないこと。 |
||
(10)取付けボルト |
ボルト及びナットの緩み及び脱落の有無を調べる。 |
緩み又は脱落がないこと。 |
||
3.4 |
(1)歯 車 |
[1] 異音、発熱及び振動の有無を調べる。 |
[1] 異音、著しい発熱又は振動がないこと。 |
|
(2)ギヤケース |
[1] き裂、変形及び損傷の有無を調べる。 |
[1] き裂、著しい変形又は損傷がないこと。 |
||
(3)ギヤカバー |
[1] き裂、変形及び損傷の有無を調べる。 |
[1] き裂、著しい変形又は損傷がないこと。 |
||
3.5 |
(1)軸 |
軸の変形及び摩耗の有無を調べる。 |
著しい変形又は摩耗がないこと。 |
|
(2)軸心 |
軸を作動させ、振れの有無を調べる。 |
著しい振れがないこと。 |
||
(3)キー及びキー溝 |
[1] キーの緩み、抜け出し及び変形の有無を調べる。 |
[1] 緩み、抜け出し又は著しい変形がないこと。[2] き裂又は著しい変形がないこと。 |
||
3.6 |
(1)軸受本体 |
[1] き裂及び損傷の有無を調べる。 |
[1] き裂又は損傷がないこと。 |
|
(2)すべり軸受 |
[1] ブシュの摩耗の有無を調べる。 |
[1] 著しい摩耗がないこと。 |
||
(3)ころがり軸受 |
無負荷及び負荷状態における異音、振動及び発熱の有無を調べる。 |
異音、異常振動又は著しい発熱がないこと。 |
||
(4)取付けボルト |
ボルト及びナットの緩み及び脱落の有無を調べる。 |
緩み又は脱落がないこと。 |
||
3.7 |
(1)フランジ |
き裂、変形、摩耗及び損傷の有無を調べる。 |
き裂、著しい変形、摩耗又は損傷がないこと。 |
|
(2)ボス及びウェブ |
き裂、変形、摩耗及び損傷の有無を調べる。 |
き裂、著しい変形、摩耗又は損傷がないこと。 |
||
(3)踏面 |
[1] 踏面の摩耗の有無を調べる。 |
[1] 著しい摩耗がないこと。 |
||
(4)車輪軸受 |
(1)すべり軸受 |
[1] ブシュの摩耗の有無を調べる。 |
[1] 著しい摩耗がないこと。 |
|
(2)ころがり軸受 |
[1] 無負荷及び負荷状態における異音、振動及び発熱の有無を調べる。 |
[1] 異音、異常振動又は著しい発熱がないこと。 |
||
(5)車輪ボスとサドル側板間のサイドプレート |
摩耗の有無を調べる。 |
異常摩耗がないこと。 |
4 横行機械装置
検 査 項 目 |
検 査 方 法 |
判 定 基 準 |
||
4.1 |
取付け脚部 |
[1] 取付け脚部のき裂の有無を調べる。 |
[1] き裂がないこと。 |
|
4.2 |
(1)キー及びキー溝 |
[1] キーの緩み、抜け出し及び変形の有無を調べる。 |
[1] 緩み、抜け出し又は著しい変形がないこと。[2] き裂又は著しい変形がないこと。 |
|
(2)軸 心 |
軸継手を作動させ、周振れ及び面振れの有無を調べる。 |
著しい周振れ又は面振れがないこと。 |
||
(3)皮(ゴムブシュ) |
緩み、変形及び摩耗の有無を調べる。 |
緩み、著しい変形又は摩耗がないこと。 |
||
(4)歯車形軸継手 |
給油状態及び油漏れの有無を調べる。 |
給油が適正で、油漏れがないこと。 |
||
(5)チェン形軸継手 |
給油状態を調べる。 |
給油が適正であること。 |
||
(6)ボルト及びナット |
ボルト及びナットの緩み及び脱落の有無を調べる。 |
緩み又は脱落がないこと。 |
||
4.3 |
(1)ブレーキ |
ブレーキの効き具合を調べる。 |
片効き等がなく、効き具合が適正であること。 |
|
(2)電磁ブレーキ |
電磁石の作動状態を調べる。 |
異音又は異臭がなく、作動が円滑であること。 |
||
(3)押上機ブレーキ |
[1] ロッドの曲がりを調べる。 |
[1] 著しい曲がりがないこと。 |
||
(4)ブレーキドラム及びブレーキシュー |
[1] ドラムの取付け部(キー、ボルト、カップリング等)の緩みの有無を調べる。 |
[1] 緩みがないこと。 |
||
(5)ストローク及びトルクの調整機構 |
[1] ストローク及びトルクの調整機構の異常の有無を調べる。 |
[1] 調整量が適正で、作動が円滑であること。 |
||
(6)取付けボルト |
ボルト及びナットの緩み及び脱落の有無を調べる。 |
緩み又は脱落がないこと。 |
||
4.4 |
(1)歯 車 |
[1] 異音、発熱及び振動の有無を調べる。 |
[1] 異音、著しい発熱又は振動がないこと。 |
|
(2)ギヤケース |
[1] き裂、変形及び損傷の有無を調べる。 |
[1] き裂、著しい変形又は損傷がないこと。 |
||
(3)ギヤカバー |
[1] き裂、変形及び損傷の有無を調べる。 |
[1] き裂、著しい変形又は損傷がないこと。 |
||
4.5 |
(1)軸 |
軸の変形及び摩耗の有無を調べる。 |
著しい変形又は摩耗がないこと。 |
|
(2)軸心 |
軸を作動させ、振れの有無を調べる。 |
著しい振れがないこと。 |
||
(3)キー及びキー溝 |
[1] キーの緩み、抜け出し及び変形の有無を調べる。 |
[1] 緩み、抜け出し又は著しい変形がないこと。[2] き裂又は著しい変形がないこと。 |
||
4.6 |
(1)軸受本体 |
[1] き裂及び損傷の有無を調べる。 |
[1] き裂又は損傷がないこと。 |
|
(2)すべり軸受 |
[1] ブシュの摩耗の有無を調べる。 |
[1] 著しい摩耗がないこと。 |
||
(3)ころがり軸受 |
無負荷及び負荷状態における異音、振動及び発熱の有無を調べる。 |
異音、異常振動又は著しい発熱がないこと。 |
||
(4)取付けボルト |
ボルト及びナットの緩み及び脱落の有無を調べる。 |
緩み又は脱落がないこと。 |
||
4.7 |
(1)フランジ |
き裂、変形、摩耗及び損傷の有無を調べる。 |
き裂、著しい変形、摩耗又は損傷がないこと。 |
|
(2)ボス及びウェブ |
き裂、変形、摩耗及び損傷の有無を調べる。 |
き裂、著しい変形、摩耗又は損傷がないこと。 |
||
(3)踏面 |
[1] 踏面の摩耗の有無を調べる。 |
[1] 著しい摩耗がないこと。 |
||
(4)車輪軸受 |
(1)すべり軸受 |
[1] ブシュの摩耗の有無を調べる。 |
[1] 著しい摩耗がないこと。 |
|
(2)ころがり軸受 |
[1] 無負荷及び負荷状態における異音、振動及び発熱の有無を調べる。 |
[1] 異音、異常振動又は著しい発熱がないこと。 [2] 給油が適正であること。 |
||
(5)車輪ボスとサドル側板間のサイドプレート |
摩耗の有無を調べる。 |
異常摩耗がないこと。 |
5 巻上機械装置
検 査 項 目 |
検 査 方 法 |
判 定 基 準 |
|
5.1 |
取付け脚部 |
[1] 取付け脚部のき裂の有無を調べる。 |
[1] き裂がないこと。 |
5.2 |
(1)キー及びキー溝 |
[1] キーの緩み、抜け出し及び変形の有無を調べる。 |
[1] 緩み、抜け出し又は著しい変形がないこと。 |
(2)軸 心 |
軸継手を作動させ、周振れ及び面振れの有無を調べる。 |
著しい周振れ又は面振れがないこと。 |
|
(3)皮(ゴムブシュ) |
緩み、変形及び摩耗の有無を調べる。 |
緩み、著しい変形又は摩耗がないこと。 |
|
(4)歯車形軸継手 |
給油状態及び油漏れの有無を調べる。 |
給油が適正で、油漏れがないこと。 |
|
(5)チェン形軸継手 |
給油状態を調べる。 |
給油が適正であること。 |
|
(6)ボルト及びナット |
ボルト及びナットの緩み及び脱落の有無を調べる。 |
緩み又は脱落がないこと。 |
|
5.3 |
(1)ブレーキ |
ブレーキの効き具合を調べる。 |
片効き等がなく、効き具合が適正であること。 |
(2)電磁ブレーキ |
電磁石の作動状態を調べる。 |
異音又は異臭がなく、作動が円滑であること。 |
|
(3)押上機ブレーキ |
[1] ロッドの曲がりを調べる。 |
[1] 著しい曲がりがないこと。 |
|
(4)油圧式ディスクブレーキ |
[1] 油量の適否及び油漏れの有無を調べる。 |
[1] 油量が適正で、油漏れがないこと。 |
|
(5)電磁式ディスクブレーキ |
[1] 電磁石の作動状態を調べる。 |
[1] 異音又は異臭がなく、作動が円滑であること。 |
|
(6)機械ブレーキ |
[1] 油量の適否及び油漏れの有無を調べる。 |
[1] 油量が適正で、油漏れがないこと。 |
|
(7)ブレーキドラム及びブレーキシュー |
[1] ドラムの取付け部(キー、ボルト、カップリング等)の緩みの有無を調べる。 |
[1] 緩みがないこと。 |
|
(8)ストローク及びトルクの調整機構 |
[1] ストローク及びトルクの調整機構の異常の有無を調べる。 |
[1] 調整量が適正で、作動が円滑であること。 |
|
(9)取付けボルト |
ボルト及びナットの緩み及び脱落の有無を調べる。 |
緩み又は脱落がないこと。 |
|
5.4 |
(1)歯 車 |
[1] 異音、発熱及び振動の有無を調べる。 |
[1] 異音、著しい発熱又は振動がないこと。 |
(2)ギヤケース |
[1] き裂、変形及び損傷の有無を調べる。 |
[1] き裂、著しい変形又は損傷がないこと。 |
|
(3)ギヤカバー |
[1] き裂、変形及び損傷の有無を調べる。 |
[1] き裂、著しい変形又は損傷がないこと。 |
|
5.5 |
(1)軸 |
軸の変形及び摩耗の有無を調べる。 |
著しい変形又は摩耗がないこと。 |
(2)軸心 |
軸を作動させ、振れの有無を調べる。 |
著しい振れがないこと。 |
|
(3)キー及びキー溝 |
[1] キーの緩み、抜け出し及び変形の有無を調べる。 |
[1] 緩み、抜け出し又は著しい変形がないこと。 |
|
5.6 |
(1)軸受本体 |
[1] き裂及び損傷の有無を調べる。 |
[1] き裂又は損傷がないこと。 |
(2)すべり軸受 |
[1] ブシュの摩耗の有無を調べる。 |
[1] 著しい摩耗がないこと。 |
|
(3)ころがり軸受 |
無負荷及び負荷状態における異音、振動及び発熱の有無を調べる。 |
異音、異常振動又は著しい発熱がないこと。 |
|
(4)取付けボルト |
ボルト及びナットの緩み及び脱落の有無を調べる。 |
緩み又は脱落がないこと。 |
|
5.7 |
(1)ドラム本体 |
[1] き裂、変形及び摩耗の有無を調べる。 |
[1] き裂、著しい変形又は摩耗がないこと。 |
(2)軸及び軸受 |
[1] き裂及び摩耗の有無を調べる。 |
[1] き裂又は著しい摩耗がないこと。 |
|
5.8 |
(1)シーブ本体 |
[1] き裂、変形及び摩耗の有無を調べる。 |
[1] き裂、著しい変形又は摩耗がないこと。 |
(2)軸及び軸受 |
[1] き裂及び摩耗の有無を調べる。 |
[1] き裂又は著しい摩耗がないこと。 |
|
(3)ロープの外れ止め |
脱索防止金具の脱落及び変形の有無を調べる。 |
脱落又は変形がないこと。 |
|
(4)エコライザシーブのつり金具 |
き裂及び変形の有無を調べる。 |
き裂又は変形がないこと。 |
|
5.9 |
(1)ロープの構成等 |
[1] ロープの構成及び径が仕様と相違ないかを調べる。 |
[1] 仕様と相違ないこと。 |
(2)ロープの状態 |
[1] ロープの素線の切断、直径の減少、キンク形崩れ及び腐食の有無を調べる。 |
[1] 1よりの間において、素線の数の10%以上の素線が切断していないこと、直径の減少が公称径の7%以下であること及び著しい形崩れ又は腐食がないこと。 |
|
(3)ロープの機体等への接触の状態 |
[1] 機体その他への接触の有無を調べる。 |
[1] 接触がないこと。 |
|
5.10 |
(1)フック本体 |
[1] フックのき裂、変形及び摩耗の有無を調べる。 |
[1] き裂、著しい変形又は摩耗がないこと。 |
(2)キープレート、ボルト、ナット、ピン等 |
[1] フックナットの回り止めの脱落、緩み及び変形の有無を調べる。 |
[1] 脱落、緩み又は著しい変形がないこと。 |
6 潤滑装置
検 査 項 目 |
検 査 方 法 |
判 定 基 準 |
|
6.1 |
(1)グリス給脂 |
給脂状態を調べる。 |
給脂が適正であること。 |
(2)グリス作動 | ポンプの操作ハンドルの作動を調べる。 |
作動が円滑であり、所定圧に達する回数が適正であること。 |
|
(3)潤滑給油ポンプ |
[1] 回転中の異音、振動及び発熱の有無を調べる。[2] 給油状態を調べる。 |
[1] 異音、著しい振動又は発熱がないこと。 |
|
(4)配管等 |
[1] グリス分配弁の指示棒の作動を調べる。 |
[1] 給油時に確実に作動すること。 |
7 電気関係
検 査 項 目 |
検 査 方 法 |
判 定 基 準 |
||
7.1 |
(1)巻線部分 |
[1] 絶縁抵抗を調べる。 |
[1] 絶縁抵抗値が規定の範囲内であること。 |
|
(2)軸受部 |
給油状態を調べる。 |
給油が適正であること。 |
||
(3)スリップリング |
変色、きず及び荒れの有無並びにリード線の接続端子の緩みの有無を調べる。 |
著しい変色、きず、荒れ又は緩みがないこと。 |
||
(4)ブラシ及びピッグテール |
[1] 摩耗の有無及び押さえ圧力について調べる。 |
[1] 著しい摩耗がなく、押さえ圧力が適正であること。 |
||
7.2 |
7.2.1 |
開閉動作部 |
[1] 開閉動作の異常の有無を調べる。 |
[1] 取付け部に緩みがなく開閉が円滑に行われること。 |
7.2.2 |
(1)接触部 |
[1] 荒れの有無を調べる。 |
[1] 著しい荒れがないこと。 |
|
(2)ヒューズ |
[1] 取付け状態を調べる。 |
[1] 確実に取り付けてあること。 |
||
7.2.3 |
(1)接触子 |
[1] 接触面の荒れ及び摩耗の有無を調べる。 |
[1] 著しい荒れ又は摩耗がないこと。 |
|
(2)ばね |
折損、変形、腐食及び疲労による劣化の有無を調べる。 |
折損、変形、著しい腐食又は疲労による劣化がないこと。 |
||
(3)可動鉄心 |
[1] 鉄心の吸着面への異物の付着の有無を調べる。 |
[1] 異物の付着がないこと。 |
||
(4)消孤コイル |
締付け部分の緩みの有無を調べる。 |
緩みがないこと。 |
||
(5)アークシュート |
[1] 所定の位置にあるか調べる。 |
[1] 所定の位置にあること。 |
||
(6)取付け部 |
締付け部の緩みの有無を調べる。 |
緩みがないこと。 |
||
7.2.4 |
(1)ば ね |
折損、変形、腐食及び疲労による劣化の有無を調べる。 |
折損、変形、著しい腐食又は疲労による劣化がないこと。 |
|
(2)時限継電器 |
時限を調べる。 |
時限が適正であること。 |
||
(3)ダッシュポット |
[1] 油量及び油質が適正であるかを調べる。 |
[1] 油量及び油質が適正であること。 |
||
(4)接触片 |
接触面の荒れ及び摩耗の有無を調べる。 |
著しい荒れ又は摩耗がないこと。 |
||
(5)操作機構部 (手動可能のもの) |
手動で作動させ、作動状態を調べる。 |
作動が適正であること。 |
||
(6) 操作試験 |
作動状態を調べる。 |
正常に作動すること。 |
||
7.2.5 |
締付け状態、腐食、変色、劣化等 |
[1] 接続端子の締付け状態を調べる。 |
[1] 締付けねじの緩み又は脱落がないこと。 |
|
7.2.6 |
取付け部分の緩み及び脱落の有無を調べる。 |
緩み又は脱落がないこと。 |
||
7.2.7 |
感電防止設備の異常の有無を調べる。 |
設備の破損、脱落又は著しい変形がなく、取付けボルトの緩み又は脱落がないこと。 |
||
7.3 |
(1)作動状態 |
[1] 作動状態の適否を調べる。 |
[1] 円滑に作動すること。 |
|
(2)フィンガーチップ及びフィンガーローラ |
[1] 接触圧力の適否を調べる。 |
[1] 接触したときに接触面にすき間がなく、確実に着脱すること。 |
||
(3)復帰ばね |
折損、変形、腐食及び疲労による劣化の有無を調べる。 |
折損、変形、著しい腐食又は疲労による劣化がないこと。 |
||
(4)軸受及び歯車 |
給油状態を調べる。 |
給油が適正であること。 |
||
(5)接触片及び接触子 |
[1] 接触面の荒れ及び摩耗の有無を調べる。 |
[1] 著しい荒れ又は摩耗がないこと。 |
||
(6)絶縁棒 |
き裂、汚損等の異常の有無を調べる。 |
き裂、著しい汚損等の異常がないこと。 |
||
(7)作動方向の表示板 |
損傷及び汚れの有無を調べる。 |
損傷又は著しい汚れがなく、表示が鮮明であること。 |
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(8)電線引込部 |
電線引込口の被覆の異常の有無を調べる。 |
損傷又は著しい劣化がないこと。 |
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(9)ペンダントスイッチ |
[1] 作動状態を調べる。 |
[1] 作動が適正であること。 |
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7.4 |
(1)端 子 |
締付け部分の緩みの有無を調べる。 |
緩みがないこと。 |
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(2)グリッド |
[1] き裂、損傷等異常の有無を調べる。 |
[1] き裂、損傷等の異常がないこと。 |
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(3)がい子 |
割れ、汚損等の異常の有無を調べる。 |
割れ、著しい破損等の異常がないこと。 |
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(4)本体取付け部 |
締付け部分の緩みの有無を調べる。 |
緩みがないこと。 |
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7.5 |
7.5.1 |
(1)トロリ線 |
[1] 摩耗、変形及び損傷の有無を調べる。 |
[1] 著しい摩耗、変形又は損傷がないこと。 |
(2)トロリレール |
[1] 摩耗、変形及び損傷の有無を調べる。 |
[1] 著しい摩耗、変形又は損傷がないこと。 |
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(3)支持がい子等 |
[1] 脱落及び取付け部分の緩みの有無を調べる。 |
[1] 脱落又は緩みがないこと。 |
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(4)棚、囲い、天蓋等 |
[1] 損傷及び変形の有無を調べる。 |
[1] 損傷又は著しい変形がないこと。 |
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(5)絶縁トロリ |
絶縁トロリの接続の異常の有無を調べる。 |
心線、ジョイント及びカバーが確実に接続されていること。 |
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7.5.2 |
(1)機構部分 |
[1] 摩耗、変形及び損傷の有無を調べる。 |
[1] 著しい摩耗、変形又は損傷がないこと。 |
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(2)ば ね |
折損、変形、腐食及び疲労による劣化の有無を調べる。 |
折損、変形、著しい腐食又は疲労による劣化がないこと。 |
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(3)リード線 |
素線の切断及び絶縁被覆の損傷の有無を調べる。 |
切断又は損傷がないこと。 |
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(4)集電子 |
摩耗の有無を調べる。 |
著しい摩耗がないこと。 |
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(5)がい子 |
割れ、汚損等異常の有無を調べる。 |
割れ、著しい破損等の異常がないこと。 |
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(6)端子、ボルト及びねじ |
締付け部分の緩み及び脱落の有無を調べる。 |
緩み又は脱落がないこと。 |
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7.5.3 |
(1)絶縁被覆 |
損傷の有無を調べる。 |
損傷がないこと。 |
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(2)端子、ねじ及びボルト等 |
締付け部分の緩み及び脱落の有無を調べる。 |
緩み又は脱落がないこと。 |
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(3)ケーブル及び案内機構 |
[1] ケーブルの伸張する部分の曲がり、ねじれ等による異常及び劣化の有無を調べる。 |
[1] 曲がり、ねじれ等による異常又は劣化がないこと。 |
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7.6 |
露出配線 |
[1] 被覆の損傷の有無を調べる。 |
[1] 損傷がないこと。 |
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7.7 |
(1)照明装置及び信号灯 |
[1] 照明の明るさの適否を調べる。 |
[1] 計器及び操作部において、十分な明るさが確保されていること。 |
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(2)通話装置 |
通話状態を調べる。 |
通話が確実に行えること。 |
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7.8 |
絶縁抵抗 |
配電盤等において、各分岐回路ごとに測定し、異常の有無を調べる。 |
絶縁抵抗値が規定の範囲内であること。 |
8 安全装置
検 査 項 目 |
検 査 方 法 |
判 定 基 準 |
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8.1 |
(1)作動状態 |
[1] 作動位置及び作動状態の適否を調べる。 |
[1] 定められた位置で、確実に作動すること。 |
(2)接触子 |
[1] 荒れ及び摩耗の有無を調べる。 |
[1] 著しい荒れ又は摩耗がないこと。 |
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(3)歯車及び軸 |
油切れ、摩耗及び変形の有無を調べる。 |
油切れ、著しい摩耗又は変形がないこと。 |
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(4)取付け部 |
締付け部分の緩みの有無を調べる。 |
緩みがないこと。 |
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8.2 |
作動状態 |
作動状態の適否を調べる。 |
確実に電流が遮断すること。 |
8.3 |
作動状態 |
設定荷重に相当する荷重をかけ、作動状態を調べる。 |
設定した荷重に応じて警報を発すること。 |
8.4 |
(1)作動状態 |
並列クレーンを接近させてあらかじめ設定した距離で停止するかどうか及び警報を発するかどうかを調べる。 |
円滑に停止し、警報を発すること。 |
(2)検出器 |
構成部分のき裂、変形及び損傷の有無を調べる。 |
き裂、変形又は損傷がないこと。 |
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8.5 |
作動状態 |
作動状態の適否を調べる。 |
固定が確実に行われること。 |
9 荷重試験
検 査 項 目 |
検 査 方 法 |
判 定 基 準 |
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9.1 |
(1)つり上げ能力 |
[1] 無負荷運転を行い、作動状態を調べる。 |
[1] 円滑に巻上げ及び巻下げが行われること。 |
(2)ブレーキ能力 |
[1] 無負荷運転を行い、各ブレーキの作動状態を調べる。 |
[1] 確実に停止すること。 |
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(3)機械部 |
定格荷重による試験の後、巻上げワイヤロープとその取付け部、シーブ、ドラム等の異常の有無を調べる。 |
き裂、破損又は変形がないこと。 |
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9.2 |
(1)走行・横行能力 |
[1] 無負荷運転を行い、走行装置及び横行装置の作動状態を調べる。 |
[1] 走行及び横行が円滑に行われること。 |
(2)ブレーキ能力 |
[1] 無負荷運転を行い、各ブレーキの作動状態を調べる。 |
[1] 確実に停止すること。 |
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(3)機械部 |
定格荷重による試験の後、車輪軸、軸継手等各部の異常の有無を調べる。 |
き裂、破損又は変形がないこと。 |